第23話

「……え? 」


私は目を疑いました。

幻でも見ているのでしょうか。

あの時とおなじように、かぼちゃ頭がそこにありました。

おばけは妖精みたいなもので、大人になったら見えなくなってしまうと聞いていました。

私の記憶が幻覚を見せているのでしょうか。

夢を、見ているのでしょうか。

私にはハッキリと見えるのです。

あのかぼちゃ頭が。


「……パンプキン、くん? 」


私が呼ぶと、ゆっくりと振り向きます。

まるであの時のように、私を待っていたかのように。

夢なら夢でいいと思いました。

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