毒入りコーヒーは暗殺の味
黒幕横丁
プロローグ 裏社会
知らない世界
この世界には触れてはいけない領域があった。
厳密な呼び名はなかったが、我々が暮らす世界を“表社会”とするならば、その領域は“裏社会”。何時しかその領域に入り込むモノたちは、領域を“裏社会”とそう呼んでいた。
その裏社会に君臨するは、一人の女。彼女の力は偉大で、彼女の一声で簡単に世界は改変されてしまう。その力を誰しもが恐れ、そして彼女は裏社会の首領となった。
しかし、そんな彼女に逆らうモノたちも少なからず存在した。そんな彼らは裏社会の隠れ家で密かに計画を練っていた。
「そろそろ彼女を消して、俺らがこの世界の長になるんだ」
「でも、どうやって消すんだ? ここでは不利だ」
「おい、頭を使えよ。ココじゃダメなら、あちらで実行するんだよ」
「あちらって?」
「表だ」
「そうか、あそこなら下手なことは出来ないぞ」
「よし、計画は彼女が表へ向かう三日後だ。いいな」
「おう」
こうして、首領暗殺計画は静かに始まりを告げたのだった。
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