第2話
翌朝、早速冒険者ギルドの前まで来ました。
そこそこ大きな建物で見た目は良くない。刃物の傷のようなものが多く見られる。中からはまだ早朝だというのに外まで声が聞こえてくる。
緊張してきた。入るときに「たのもう!!」とか
「よろしくお願いします!」とか言ったほうが良いのだろうか。そんなことを考えていてもキリがないので早速中に入ると、
「さっさと帰れ!邪魔なんだよ。」
いきなり暴言を吐かれた。びっくりして前を見ると、冒険者同士で喧嘩をしていた。いや、一瞬僕に向かって言われたのかと思ったよ。本当に僕に向けて言っていたなら帰ってたくらい迫力のある声だった。相当強い冒険者なんだろうなと思った。とりあえず無視して受付まで向かった。
「すみません!うちの冒険者が。」
「い、いえ、大丈夫です。怪我したわけでもないですし。」
いきなり受付にいた女の人に謝られた。
でも大丈夫、僕はコミュ障でもないので「え?あ、うん」とかにはならない。
「ところで、何のご用でここに来られたのですか?」
「えーと、あの冒険者になりたいと思って。僕でもなれますか?」
「はい。大丈夫です。では最初に名前をお願いします。」
「レストです」
「はい。レストさんですね。では次にこのプレートです。このプレートに触れるとステータスが表示されます。ステータスは
体力:H 攻撃力:A 防御力:B
魔法力:C 魔法防御:D 素早さ:S
となっています。それではこのプレートに触れてください。」
「はい。わかりました!」
プレートに触れた。すると、ステータスが表示された。
H:103
A:60
B:43
C:65
D:53
S:58
「一般人の平均の10倍くらいですね。そこそこ高い方です。」
「そんなにですか?」
「はい。一般人はだいたい6か7くらいなので。」
僕はそこそこ強かったようだ。これなら冒険者でもやっていけそうだ。
「では、レストさんは最低ランクのFからとなります。冒険者カードをどうぞ。これがあると依頼を受けることができるようになります。依頼は隣の掲示板に貼ってあるのでFランクの欄から選んでここの受付持ってくることで受けることができます。」
受け取ったカードはきでできていて、僕の名前とランクとステータスが書かれていた。僕は受付の人に「ありがとうございました。」とだけ言って掲示板へと向かった。
掲示板にはF〜Sランクまでの依頼がまばらに貼られていた。Fランクの欄はゴブリン退治や薬草の採取などありきたりな依頼がほとんどだった。初めての依頼なので薬草の採取の依頼を受けることにした。報酬は少ないがゴブリン退治よりも安全なのでこれにした。早速、受付に持って行き依頼を受けた。
いくら安全と言っても何が起こるか分からないので武器屋に行き手持ちのお金で一番安い剣と盾をかった。おそらくこれでゴブリンくらいになら勝てるだろう。そして、街の近くの山に薬草の採取に向かった。
10倍になる力を手に入れたので、冒険者になることにした。 乃 @ukusutu_
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