2023
私にはトラウマがある。
よく悪夢として当時のことが蘇ってしまう。
そのたびに私は空へと逃げたくなる。
当時の私はまだ幼子だった。
その当時、幼さゆえに対処法なんてものはわかるはずがなかった。
あれからいくつ年を重ねても、対処法の理解が深まってもその傷は癒えない。
「助けて」と、あの時の自分が叫んでいる。
しかし、その声は日々、少しずつ薄れている。
2023/10/3
理解ができない夢を見た。
私は子供が嫌いだ。
もし、相手ができたとしても、作ろうともしないだろう。
引き取りもしないだろう。
理由は、相手を選びたいからだ。
誰彼構わず相手をしたいわけではない。
しかし、夢の中の子供は三人いた。
長男、次男、長女。
一番上の長男は無気力だった。
真ん中の次男は臆病だった。
末っ子の長女は甘えたがりだった。
こうも、悪いところばかり移っていると嫌になりそうだ。
だが、夢の中の私は受け入れていた。
そんな三人を愛していた。
ありえない。
子供嫌いな私にとって存在してはいけない夢だと感じた。
なぜだろう。
私はこの子供たちを知っている気がする。
2023/10/3
思いつきの産物 りると @MikaNovelist
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