第2話 美人JK

 キーンコーンカーンコーン......チャイムが鳴り響いた。駅には直輝の姿があった。


「えっと、すれ違った駅は......ヤバい、わからない......」


直輝は途方にくれ、家に帰った。


「まだだ、また明日になれば会えるはず」


俺はそう期待した。







「直輝、そろそろ起きなさい、遅刻するわよ」


母に起こされ、身支度をした。そして駅まで全速力で走った。


「ふぅ......いつもの時間に間に合った、今日こそ駅名見てくるぞ」


次は、草下部、草下部、アナウンスが流れた。そしていつものように電車が止まっていた。


「見つけた!ん、ん?」


美人JKが何かをこちらに向けている、よく見てみると紙にお名前は?と書かれていた。


「え、何この展開、俺今あのJKに名前聞かれた、なんで」


直輝は動揺しながら智樹の元へ行った。


「名前を聞かれた!?どういうことだよ、それ」


「そのままの意味だよ、あの美人JKに名前を聞かれたんだよ」


智樹は疑った。


「それ本当にお前に対して言ってんのか?勘違いしてんじゃねぇの?」


直輝は一瞬脳裏によぎったが打ちのめし、


「そんなわけ、ないって、明らかに俺だった」


「ならさ、とりあえず返事してみろよ、俺も気になるし」


「おっけ、やってみるわ」


俺は放課後すぐに草下部駅にいた。


「ここで待ってれば来るはず......」


だが彼女は現れなかった......。






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