第2章
城急草津駅で激しい戦いを繰り広げられているというのに、じょーきゅーはその場にいなかった。
それはなぜか?実はじょーきゅーは横浜にいたのだ。
じょーきゅー「新幹線が動いてないなら在来線で行くしかないな・・・」
線路が凍っている影響で東海道・山陽新幹線は全線運転見合わせ。じょーきゅーは東海道線で西へ向かうことにした。
じょーきゅー「これが噂の快速カクティーかぁ。国府津とか通過していいと思うんだけどなぁ。」
すると、相川から電話がかかってきた。
相川「ゴルァ!じょーきゅー!!!自社の駅で、自社の社員が拉致られているのに!!!もう!!!何やってんだよ!!!」
じょーきゅー(やべぇよやべぇよ・・・)
じょーきゅー「すみませーん!急いで東海道線で向かいまーす!」
グリーン車に乗り込むと、隣に駿武鉄道の社長がいた。
駿武「やあ。西の方は大変みたいだね。」
じょーきゅー「そうなんですよ。なんか静岡より西が全部凍り付いた上に、うちの社員が乗客に拉致られたみたいで・・・」
駿武「何やってんだよ!じょーきゅー逮捕案件だぞ!」
じょーきゅー「すみません・・・」
その頃、城急本社では。
社員A「おい!復旧はまだか!」
社員B「城急草津と連絡がとれない!」
社員C「おいB!相蔵らが沈めたんじゃないか!?それより大手はどこだよ自称大手は!」
プルルルルル!プルルルルル!
課長のデスクの固定電話がなった。
課長「はい、もしもし。運行管理部ですけども」
???「混乱しているようだな。」
課長「ど、どなたでしょうか?」
大手「秋岼だ。世話になっているな。確か・・・前に連絡したのは・・・凍らせたときか。TVで見たよ。私が炎上する!そうすると!秋岼が有名になる!!ワハハハハ!!」
課長「・・・ありがとうございました。」
プルルルルル!プルルルルル!
またもや課長のデスクの固定電話がなった。
課長「はい運行管理部です」
じょーきゅー 「じょーきゅーですけども、えー、いま東海道線でそちらに向かっているんですが、えーと、甲武・・・相川さんたちは・・・ついてないですか?さっき相川さんにめっちゃ怒られて・・・え?来てない?そろそろ来るかと・・・」
課長「・・・ありがとうございました。」
プルルルルル!プルルルルル!
またまた課長のデスクの固定電話がなった。
課長「はい何ですか」
相蔵本社「あのう、相蔵本社です。あと10分で代行バス・・・救援そりがつきますので・・・えーと、はい。草津にいた駅長らと乗客もいます・・・はい」
課長「・・・ありがとうございます。了解しました・・・」
10分後・・・
相蔵「どうも~相蔵です。」
城急社員「お待ちしておりました。」
相川「良かったらこのそり、使ってくださいね。」
城急社員「ありがとうございます。こちらつまらないものですが・・・」
城急本社では社員らが相蔵たちを青野ココアでもてなしていた。
その頃、快速アクティーは小田原駅に到着していた。
小田原駅の発車メロディー「お猿のかごや」を聞きながら、じょーきゅーは思った。
じょーきゅー(かごやさん、早く大阪まで連れてってよ)
凍り付いた西日本の海と違って、根府川付近から見える相模湾は本当に綺麗だった。
快速アクティーは、あっという間に終点の熱海に到着。
じょーきゅー&駿武「ここからロングシート地獄かぁ・・・(絶望)」
熱海駅員「ご案内いたしまーす。東海道新幹線は全線で運転を再開いたしましたー。皆様にはご迷惑をおかけしましたー。」
じょーきゅー&駿武「えっ?凍ってたんじゃ・・・」
じょーきゅーと駿武は、驚きながらも新幹線ひかり号に乗車した。
じょーきゅー「本社、新幹線動いたから予定より早く着きそうやわ。」
城急本社「そうなんですね。じゃあお待ちしてます。」
城急本社では、社員たちが相蔵たちを「おたのしみルーム」という部屋に案内していた。
城急社員「遠路はるばるお疲れ様です。僭越ながらご馳走させていただきます。」
五社「いえいえ、ありがとうございます。」
城急社員「それではこちらでお座りになってお待ちください。」
お楽しみルームには大きなテーブルが1台設置してあった。
しかし、大きなテーブルと椅子以外は何もなかったため、五社は「弁当でも出されるのかな?」と話し合っていた。
しばらくすると・・・
城急社員「お待たせいたしましたー。じゃあ蓋を開けますねー!」
五社(確かにテーブルの真ん中に蓋あるなぁ。何するんだろ?)
城急社員がテーブルにある蓋を開けると・・・大きな鉄板が現れた。
城急社員「じゃあ焼くでー。」
城急社員はキャベツが入ったドロドロの液体を焼き始めた。それからドロドロの液体に豚肉を乗せた。
五社(お好み焼きだったのか・・・)
すると・・・
じょーきゅー「来たでー。」
城急社員「コラァ!!!おっそいんじゃワレェ!!!もっと早よ来んかいボケェ!!!ええ加減にせえよ!!!社長なんかやめてまえ!!!」
じょーきゅー「ひいいぃ!スイマセンスイマセン!(適当)」
駿武「お待たせしましたァ・・・」
五社(あのさぁ・・・)
一枚目が焼き終えたあたりで一同は外の様子を伺いながら、これからの対策について考えていたところであった。
相川「どうしようにもないなぁ。」
関中「どうするかなぁ。」
相蔵「このまんまむしろ放置しておけばいいのでは?」
一同「(゚Д゚)ゴルァ!!ナメトンノカァ?!」
じょーきゅー「ガンバレ!アイクラを萌えアニメにしてもいいのかなぁ?」
相蔵「ひいぃ!スイマセンスイマセン!(適当)」
駿武「お好み焼き旨いですね!」
相蔵「関東で食べるのと味が違う!」
―一方その頃、小田原箱根空港では…
客A「おい!(゚Д゚)ゴルァ!!どう言うことだよ!これよォ!」
客B「取引先との契約がパーやないかい!どないしてくれんねん!」
小田原箱根空港では関西方面への飛行機が欠航となり、混乱が続いていた。
空港職員「今日夕方には…今日夕方には…今日夕方には欠航便の振り替えが…今日夕方には…」
客A「畜生メーッ!」
たまたまその場に居合わせた駿武鉄道の社員が城急本社に連絡、この悲惨な状況が城急本社に送られた。
相蔵「なんだこれ」
じょーきゅー「たまげたなぁ」
関中「はぁ?」
この状況を見た一同は呆れるばかり。
だがそこで自称大手から連絡がきた。
城急社員「自称大手から連絡です!どうやら自称大手は今兵庫にいるようです!」
三鷹原「隙を見計らって逃亡、か」
甲武「なんなのあいつ」
自称大手社員「はい!現在対応中です!失礼します!ガチャ」
自称大手社員「社長はどこにいった!」
自称大手パート「関西に行くといって行かれました!」
自称大手社員「くぬぬぅ!逃げたな!様子見しに行ったのか!なにしてるんだよ!」
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