ワスレナグサの考察
諏訪野玲奈16才★今をときめく私立甘利高校の生徒会長です♪
自分でいうのもなんだけど、顔よし、頭よし、表向きの性格よし! スタイルはちょっとアレっていうか・・・
女の子からはよくかわいらしい体系だねって言われます★ まぁ言ったヤツの名前全部メモしてるし絶対に許さないけどね・・・。
でも男の子からはよく告白されるし、モテない女のひがみって思えばかわいらしいものです。
そんな完璧超人の私には実はひとつ秘密があります。
それは放課後・・・毎日の様に幼馴染の家に行きお線香をあげていること・・・。
その子達とは小学校低学年の頃毎日の様に遊んでいて、ほんとに何をするにも一緒でした。
その子ともう一人の幼馴染は、小さい頃内気で友達のいなかった私にもすごく優しくしてくれて、
転校してからも私が友達を作ろうと思うことができたのは、2人が友達の大切さや分かり合う事の嬉しさを教えてくれたからだった。
だから親の転勤でまたこの町に戻ってこれるってわかった時はすごく嬉しくて、戻ったらすぐに2人に会いに行こうって決めていました・・・。
でも・・・帰ってきた私を迎えてくれたのは、彼女の家の片隅で申し訳なさそうに立っている仏壇と、
私の知らない少し大人になった彼女のはじけんばかりの笑顔の写真でした・・・。
そして彼女の両親から告げられた彼女の最後は、想像以上に衝撃的なもので・・・。
彼女は病気でも事故で亡くなったのでもなく、人間の手によって殺害され・・・しかもその犯人はまだ逮捕されていないという事でした。
私は、彼女の死のショックから暫くの間は何も考えることができなかったけれど・・・
たまたま近くのコンビニに行くときにすれ違った子の顔を見て、どうしても幼馴染が殺された事件を解決させたいと思うようになりました。
自宅からコンビニまでの途中にある河原ですれ違った男の子は、すごーく大きくなっていて・・・
当時の面影はあまりなくなっていたけど・・・それでも毛先がすこしだけ外にはねた天然パーマの髪の毛と、
困った時に八の字になっちゃう特徴的な眉の形を見た瞬間、間違いなく私のもう一人の幼馴染だと分かりました・・・。
嬉しくなった私はすぐに声を掛けようとしましたが、その子の瞳を見た瞬間からだが固まってしまい・・・結局声を掛けることができませんでした。
以前の明るくハツラツとしていた印象は全くなくなってしまい、うつろに揺れる瞳はどこを見ているかもわからず、
まるで死人と対峙している様な恐ろしい感覚に襲われました・・・。
それからは何とかしてその子を助けたい・・・また一緒に笑いたいと強く思う様になりました・・・
それが・・・私が復讐連盟に参加した理由です。
まぁそれからも色んな事がありましたが、あんまり私に尺使っても良くないっていうか・・・
作者がどうやって次の展開につなげば良いかわからなくなって爆発しそうなので、
その後の話はまた次の機会にということで♪
今は御伽先輩のにっくき宿敵をブッ飛ばすことだけ考えて頑張ります★
「何してんのあんた・・・」
華麗に自己紹介をキメて満足げにポーズをとっていると、玲奈の様子をいぶかしむ様な目つきで見ていた凛から声を掛けられた。
「全然なんでもないですよ? 通常業務の一環です! それよりも凛先輩・・・そっちの方はどうですかー?」
危ない危ない・・・素が出ちゃうところでした。
「だいぶ挙動不審だったけど・・・まーいいや、こっちは全然情報ないよ、
そもそも全然ツイートもしてないし他のSNSも更新されてないんだよねー、そっちはどうなの?」
「こっちも全然ですー、さすがに目立つようなところで浮気ってわかる様な写真とかは載せないですよね・・・
もうちょっと探ってみてダメなら和羽先輩たちにも相談してみましょう」
小田先生に言われた通り、男子達が張り込みをしている間凛と玲奈はSNSを使って情報収集をすることにしたが、
凛は元彼に顔が割れている為、万が一気が付かれたら計画が台無しになるどころか凛に危害を加えようとすることも考えられる。
そのため玲奈が元彼のアカウントから情報を捜し、凛は婚約者のアカウントを探って情報を収集することにした。
「そっちもだめかー、だねー・・・嵯城はちょっと頼りないけど、小田ちゃんいるし向こうは大丈夫っしょ! 帰ってきたら相談してみよーよ」
「そ・・・そーですかー? 和羽先輩は話まとめてくれようと頑張ってくれてましたし・・・なによりこの部活?
作ったの和羽先輩なんですよ? 中々の行動力だと思いますけど・・・」
凛と2人で淡々とSNSを見ているだけでは得られる情報に限りがある為、今後の展開の仕方に関して張り込み組に相談し、
張り込みの結果次第で判断することには大賛成だ・・・。
ただ自分でも理由は明確にはわからないが、
凛に和羽が頼りないという扱いを受けたことに無性にイライラしてしまい、ついつい言い返してしまった。
「・・・そーかなー? まーそう言われるとそんな気もするけど、てゆうか諏訪野さんそんなに嵯城の事買ってるんだ?
っていうよりその庇い方は・・・まさか好き? とか?」
「んなっ・・・何言ってるんですか! 絶対違います! そんなんじゃないですよ・・・
だ、大体私色々噂されてるんで知ってると思うんですけど・・・爽やかイケメンにしか興味ないんで!
嵯城先輩なんか全然正反対じゃないですか! はっきり喋んないし、なんか根暗っぽいし! 絶対好きになるわけないです!」
そ、そうだよ! 和羽先輩のおかげで私たちもこうして復讐を実行に移せてるんだし、
和羽先輩自体には全っ然興味はないけど、そんな人を悪く言うのは人としてどうかなと思うよ!
だからついつい庇っちゃったみたいな? 普通そう! 絶対そう!
「ふーん・・・まっいいけどねー」
凛は玲奈の事をまだ疑っているのか、暫くニヤニヤしながらこちらを見ていた。
「と、とりあえず作業に戻りましょう? ね?」
凛にみられている事でなのか、玲奈は何とも言えないむず痒さを感じ、
何かをごまかす様に凛に作業に戻ることを促した。
ガラガラガラ・・・
凛が返事をするかしないかのタイミングで、部室のドアを静かに開く音がした。
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