第14話~いよいよデートでジブリ美術館へ♪
いよいよデートでジブリ美術館へ♪
俺の脳裏には同僚からもらったアドバイスがあった。
「手ぐらい繋げ。何かのタイミングですっと彼女に向かって手を差し出すんだ」
同僚は、相手がこちらに少なからず好意を持っていることから、チャンスだと判断したらしい。
俺はそのアドバイスを受け入れ実行しようと決めていた。
年が明けてから、ジブリ美術館へ行く前に彼女とは飲み会とかで2回ほど既に会っていたし
何より女の子と初めて手を繋いで歩くという野望に燃えていた。(二次元の野望)
デート当日、午後に吉祥寺で待ち合わせ。
その日は、天気予報では雨となっていたのだが、実際には曇りで傘の出番はあまり無さそうだった。
彼女の日記(ブログ)で読んだのか、直接本人から聞いたのか定かではないが
彼女は雨が嫌いということを知っていた。
だから
「降らなくてよかったね」
と言ったら
「でもね今日は雨用の格好をしてきたから、雨が降って欲しかったの・・・」
やっぱ女心は俺にはわからん。
バスに乗ってジブリ美術館へ。
彼女は何度もここに足を運んでいるらしい。
館内では短い映画が上映されるのだが、映画を見るため二人並んで席に着いた。
俺はここで彼女に向かって、手を差し出そうと決めた!
部屋の照明がやや落とされ、上映が始まる。
手を繋ぐ前に、彼女の手の上に自分の掌を重ねようかどうしようか、迷った。
何度もそれをやろうかどうしようか迷っているうちに、映画が終わる。
電気が点けられ明るさが戻り
観客達が席を立ち、荷物を手に移動を始める。
俺は意を決して、まだ座っている彼女に向かって手を差し出した。
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