第2話 変な職場って

 これから働く人たちには、いい職場に当たってほしいものです。なぜなら、変な職場に入ってしまうと、しんどいから。だけど、求人広告や職場見学で分かる事と言えば、賃金や勤務時間、仕事内容くらいではないだろうか。その他、面接担当者の言動と、職場内の雰囲気から何が分かるのか。正直言って、入ってみないと分からない事の方が多いと思います。良くも悪くも。今の時代はインターネットで検索すれば何かしらの情報は得られるとは思いますが、そもそもSNSやツイッターを禁止している職場の場合は、その業務内容や職場環境に関しては、ほぼ謎なのです。


 私が今までやってきたバイト等は、次の通りです。

・ラーメン屋

・定食屋

・蕎麦屋

・雑貨屋

・年末の郵便局

・イベント会場

・看板屋

・市役所

・総菜会社

・弁当工場

・コンビニ

・レストラン

・喫茶店

・スーパーのレジ

・チラシ配り

・ヤクルトレディ

・物売り

・老人ホームの介護職


 この中で一番ヤバい職場を挙げるとするなら、市役所ですね。忘年会が一番酷かったです。普段の、親睦会も酷かったんですが。当時私は十八歳で、酒が飲めませんから送迎もやったんですが。運転中、他の島(部署)の部長から頭を叩かれていました。あと、その部長からはビア電(酒が飲める電車)で尻を触られました。仕事中、アイコラ(好きな顔写真と、他の好きな体の写真を組み合わせる遊び)で遊んでる総務の課長がいたり。総務のUちゃんがよく被害に遭ってましたね、エロいアイコラ作成されて。あとは、四十代の女性課長(既婚)とその隣の席の二十代男性職員が、朝から凄かったです。何でだかボディタッチとヒソヒソ話をしながら、同じ香水をつけていました。イチャつくなら隠れてやって欲しいと思いました。

 他の部屋には「獣(けだもの)」と呼ばれる四十代女性(既婚)がいました。若い男性とのエロ話を、来客用の応接セットがある廊下にて堂々と話すので、その称号が付いたのです。面白い人でした。


 市役所には「堅い職場」というイメージがあって入ったんですが、私の経験不足からくる無知だったようです。全然「堅く」なかった。他の職場はここまでセクシャルでは無かったですね。それとも、入った部署が変だったのか。そういえば局長(部屋で一番偉い人)などは若い男性職員の裸の肩などを舐めまわしてましたね、忘年会の際。あれはかなりショックでした。まだ十代だったので。一番好きだったのは、窓際にいて一日中お茶を飲み、あとは何にもしないおじいちゃん三名。無害だし、怒んないから。今の世の中だと、天下りの悪、税金泥棒、と言われそうですが。

 このバイトの給料は、一か月十一万円。他のバイト仲間には四年制の大学出た人もいたんですが、私と同じ給料でした。彼女は仕事ができるので、忙しそうでした。私は何か、雑用をよくやってましたね。コピーやらファックス、資料の表紙絵作ったり。柿剥いたり。先輩がお茶に布巾汁入れるのを見てたり。こんなに仕事内容や量に差があるのに、同じ給料って、って思っていました。


 ちゅうわけで、今回はこんな感じです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る