第26話 新人ボッチに義理父さんと呼ばれる恐怖。

 目の前に現れた天使が・・・ダタンの叔父貴おじきの・・・娘さんだと!?


 驚きで在る。


「ダタンの叔父貴おじき!!

 いゃぁ、お義父さん!!」


「辞めろ!!

 特にお義父さん何て呼び方するのは今すぐに辞めろ!!

 マジでギルドの人柱にすんぞテメェ!!」


 何が行けないのか、ダタンのお義父さんが怒って居られる。


「なら親父オヤジで・・・。」


「うらぁ!!」


 ヤベェ!!


 ダタンお義父さんが行きなり殴り掛かって来た。


 サッと拳を交わした俺をダタンのお義父さんが睨んで来る。


「君、副ギルド長に迷惑を掛けるのは辞めなさい。」


 ダタンのお義父さんと俺のやり取りを見て居たギルド職員の一人が、何故かに注意して来た。


「大丈夫ですか副ギルド長。」


「おっ、おう、問題はねぇよ。」


 何だろ此の手の掌を返した様なギルド職員の対応は、しかも此のギルド職員の顔・・・何処かで見た様な・・・あっ!


 じ、自称紳士のノータッチ野郎じゃねぇか!


 ま、まさか、奴もダタンの親父オヤジの娘で在るタミィちゃん狙いか?


 そう考えながら手の掌を返してダタンの親父に対し優しげに接する自称紳士のギルド職員を見ると、ダタンの親父に話し掛ける振りをしながら自称紳士のギルド職員は、天使の様に可愛いダタンさんの娘で在るタミィちゃんをチラチラとチラ見しながらニマニマと笑みを浮かべて居た。


 ぐぬぬっ何て自称紳士ロリコン野郎だ。


 をそんな汚れた目で見る何てぇ!!


 許さん!!


 心優しいタミィちゃんが許しても俺は絶対に許さねぇぞぉ。


 そもそもタミィちゃんはそんな汚れた目で見る人では無い。


 そう俺の様に真の愛情から来る曇り無きまなこでるのが真の紳士なのだっ!!


 さぁとくと見よ。真の紳士たる者のチラ見を!!


 天使タミィの正面から斜め四十五度の角度に立って華麗な流し目からのチラ見ィ~!!


 チラッ!!


「俺のタミィを変な目で見てんじゃねぇ。」


 ズビシィッ!!


「メッ!? 目がぁ~!!」


 粋なりダタンの親父が、俺のチラ見の姿勢を取った瞬間を狙らい済まして目潰しを喰らわせて来た。


 ぐおぉぉ~痛い!!


 まさに地獄の痛みだ。


 ム〇カの気持ちが~滅びの呪文バ〇スを至近距離から喰らった気持ちが分かるぅ~。


 ダタンの親父からの綺麗な目潰しを喰らった俺は悶え苦しみながら両手で目を押さえゴロゴロとギルドの床を転げ回った。


「お、お父さん何してるの!?」


 粋なり自分の父親が側に居た俺の目を潰したもんだから、天使の様に優しいタミィちゃんは驚き慌てながらも悶え苦しみ転げ回る俺を受け止め介抱してくれる。


「癒しを!!」


 タミィちゃんが俺を膝枕し真っ赤に成った俺の目に治療魔法を掛けてくれた。


 うん、タミィちゃんの膝枕は柔らけぇ~それにクンカクンカ、えぇ匂いやぁ~此れだけでも癒されるぅ~。


 此のおかずだけでご飯三杯は行けるなぁ。


 あぁ~ダタンの親父は、此れを狙って俺の目を潰してくれたんですね。


 流石はダタンの親父だ。


 しかし天使タミィの癒しの時間は直ぐに終了する。


「オラッ!!

 タミィから離れろドルフ。」


 天使タミィの膝枕からダタンの親父に寄って無理矢理に引き離されてしまった。


「ダタンの親父~そりゃねぇよ~あと少し~ほんのちょっと先ッぽだけでもぉ~お願いします。」


「ドルフ気持ち悪いから。

 俺の事を親父とか呼ぶんじゃね。

 先ッぽとかも持っての他だ。

 それ以上ごねるとマジ埋めるからな!!」


「お父さん・・・それと・・・ドルフさん?」


 粋なり治療魔法を使って目を治療して居る最中に父親で在るダタンさんが俺を引き離したモノだからタミィちゃんは少し戸惑って居る様だ。


 そんなタミィちゃんを安心させる様に俺は自己紹介を行う。


「はいドルフです。

 現在十五歳、彼女は居ません。

 趣味は草花を愛でる事かな?

 特に華麗なタミィちゃん見たいな花が好きですね。

 何て言うか、こう凛としてそれでいて儚げな感じ?

 そんな美しいタミィちゃんの様な花が大好物です。

 それと尊敬する人は愛する家族とギルドの為に何時も努力されて居る皆さんの人気者の副ギルド長のダタンさんです。

 あっ、いっけねぇ~タミィちゃんのお父様でしたね。

 奇遇ですねタミィちゃん。

 僕もタミィちゃんのお父様の様な立派な父親が欲しいって思ってます。

 うん! いっその事タミィちゃんと僕が結婚して本当のお義父様に成ってくれれば皆ハッピー何だね。

 いゃ~本当に素晴らしいお父様ですよねダタンさんは、タミィちゃん見たいな可憐で美しく優しい娘さんも居るし。

 あっ、タミィちゃんが余りにも素敵な物だからツイツイ本音がぁ!!

 本当に参っちゃいうよ。

 タミィちゃんは天使の様に可愛いから、出来る事なら結婚を前提にお付き合いしたいと心から思ってます。

 まだまだ駆け出しの護衛者ですが、タミィちゃんに対する思いと情熱だけなら誰にも負けない積もりです。

 どうか初めは、お友達からで良いので宜しくお願いします。」


 俺は捲し立てる様に自己アピールを告げると頭を下げてタミィちゃんに向かって右手を差し出す。


「えっ、え、え~ぇ~!?」


 俺の告白に戸惑いながらも顔を赤くし両手で可愛いらしい顔を覆うタミィちゃん。


 おっ其の可愛いらしいタミィちゃんの態度は脈有りと見た。


 行けるか!?


「ちょっと待ったぁ~!!」


 手を差し出し頭を下げる俺の横合いから突然に誰かが待ったの声を掛けて来た。


「ふぇ!?」


 突然の待った宣言にタミィちゃんが驚く。


「タミィちゃん!!

 僕も初めて君を見たときからトキめいて居ました。

 紳士として宣言します。

 ど、どうか此の僕と健全なお付き合いをお、お願いします。」


 ズビシィと腰を九十度に曲げて頭を下げる自称紳士のギルド職員がタミィちゃんに向けて右手を差し出して来た。

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