第23話 新人ボッチが仲間に成りたそうに見て居ます。
ぐぬぬぬっ~バルの奴めスケルトンの癖に生意気なぁ!!
一月前は自分から話し掛けて来た癖に、今じゃ必死に成って俺と目を合わせて会話すらしょうとしない。
今日受けた依頼を完遂しギルドへ依頼完了の書類を提出する為に戻って来た俺は、ギルド内で偶々見掛けたスケルトンのバルの奴を捕獲して話す事にしたのだが、何故かバルの奴は俺かれ逃げる様な態度を取り、挙げ句の果てに
「おいおい何を謝ってんだ、心の友よ。
それとお前は人間じゃ無くて立派なアンデット種のスケルトンだろ?」
「違うっス。マジで違うっス!!
自分本当に人間っス。
あ、あと心の友って呼ぶのは周りの人達が、自分とアンタッチャブルさんが仲間だと、へ、変な誤解するんで、や、辞めて下さいっス。
心からお願いしますっス!!」
何故だろう、バルの奴が目に涙浮かべながら滅茶苦茶必死に成って訴えて来る。
意味が分からない。
俺と仲間だと思われる事が・・・変な・・・誤解?
其れにアンデットの癖に自分は人間だ何て・・・そんなに・・・成仏したく無いのかな?
「ヒッ!
そんな殺っちゃう? みたいな
マジ堪忍してつかぁさい。
勘弁してつかぁさい。
アンタッチャブルさん!?」
俺がバルの態度に対して考えてると何故かバルの奴はチラリと俺の方へ視線を合わせて来た。
そして一瞬だが俺と視線が合った瞬間に悲鳴を上げ、その場でガタガタと震えながらギルドの床にジャンピング土下座を決めると喚き始めた。
其処まで成仏したくは無いのかバルの奴はと思った俺は、バルの意思を汲んで成仏させる事を思い留まった。
「分かったよ。
スケルトンのお前を成仏させるのは辞めよう。
スケルトンだって此の世に未練が有れば成仏したく無いもんな。」
「だ、だから自分人間っス!!」
「ハハハ~自分を人間だ何て、バルよお前は本当に可笑しな事を言うスケルトンだな。」
「マジでアンタッチャブルさん話し通じないっス~!?
もうヤダぁ~っス!!」
そんな俺とバルのやり取りをコソコソと影から見て居た護衛者達がボソッと呟く。
「うわぁ~モノ本の
「バル、だからアレ程、新人に絡む成って言ったのに・・・。」
「あ、あぁたまに居るんだよな。
ガチに危ない感じの新人が・・・。」
「今回の奴は・・・色んな意味で本当に危ない奴だしな。」
「あぁ、まさに触るな危険、アンタッチャブルな奴だ。」
己れぇ~! お前らがそんな変な陰口を叩くから俺がボッチ化したんだぁ~許さんぞぉ!!
「其所の緒先輩方、私に何か御用ですか?」
影でコソコソと俺に対して失礼極まりない事を呟く護衛者の先輩達の方へと頭だけをグリンって感じで向けて俺は微笑んだ。
「ぴっ!?」
「ヤベェッ!!」
「此方見たぞ!!」
「ふぁっ!!
「おい、お前ら、は、話すなよ。
返事すんなよ。
兎に角関わるなよ。」
影に隠れて俺とバルの奴のやり取りを見て居た事がバレてわちゃわちゃと焦って逃げ出そうとする先輩護衛者達。
其の態度と発言に俺は微笑みを浮かべた自分の顔の下から右腕をゆっくりと上へと動かす。
ゆっくりと持ち上げて動かす俺の右腕が丁度、俺の顔の前へと通り微笑む俺の顔をわちゃわちゃして居る護衛者達から見えない様に覆い隠す。
そして・・・微笑みを覆い隠して居た俺の右腕でが持ち上げられ顔の前を通り抜けて行った後の俺の顔はまるで怒りの化身の様な形相に成って居た。
「「「ぎぃやぁ~!!」」」
「は、ハニワ様がお怒りじゃ~!?」
「大〇神さまぁ~お助けぇ~!!」
「ヒンベェ逃げてぇ~!?」
大魔〇の如く怒りの化身と成った俺を見て陰口を叩いて居た護衛者達が一斉に悲鳴を上げる。
〇魔神怒り~!!
「逃がすかぁ~ボケぇ!!
喰らぇ~心の友クラッシュ!!」
悲鳴を上げ蜘蛛の子を散らす様に散開して逃げ始める護衛者達に向かって俺は
「何でぇ~っス!!」
バルの奴は土下座の姿勢のまま疑問系の悲鳴を上げる。
そして土下座姿のまま悲痛な叫び上げながら綺麗なドップラー効果を発生させて護衛者達に向かって一直線に飛んで行った。
「おまぁ!」
「バル!?」
「心の友って一体!?」
「スゲェ~成りたくねぇ心の友!!」
自分達に向かって土下座の姿勢のまま飛んで来るバルの扱いを見て護衛者達が非難を込めて叫ぶ。
「はぁ~心の友?
知らんなぁ~。
俺は元から
そんなスケルトン何てトコトン利用してポィよぉ~。」
ニチャリと
そんな俺と目の前に涙目に成りながら土下座姿で飛んで来るバルを見て護衛者達は其の顔に死を覚悟した表情を浮かべた。
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