第155話 水着宣伝イベント・9

No155

水着宣伝イベント・9



 海水浴イベントの出始めは順調にいっている。

 浜辺に近いな場所の遠浅の部分だけだが、海の安全が確保されてるのは十分に凄い事だ。


 俺とマダラは浜辺周辺を歩きつつ、露店の串焼き肉や冷たいラームエールを飲み食いしながら、美人達の水着姿を堪能してる。


 おぉ、やはり女性の人肌を見るのはいいねぇ。あの、くびれた腰にスラッと伸びた脚! さらに、プルンっプルンっと揺れる豊胸! たっ、たまらんっ!


 俺はこれが見たかったんだ! 女性同士が海で笑いながら遊んでる姿! 抱き合ってじゃれてる姿や水をかけあってる姿が最高だ!


 そんな風に海辺で遊んでる女性達を見てると、アンリエッタさんから声がかかった。

「セイジロウさん、こちらにいたんですね」

 と、背後を振り返るとそこには美女が立っていた!


 白いビキニスタイルで、腰には青空色のグラデーションかかったパレオを腰には巻き付けたアンリエッタさんがっ!


 なんとっ! 素晴らしいボディスタイルではないかっ! 普段の服装とは全く違う魅惑的な姿だった。

 小ぶりだと思っていた胸部はそれなりの膨らみがあり、細い腰に長い美脚! ほどよく濡れた髪がまたエロい! 


 アンリエッタさん、ありがとうございますっ!


「アンリエッタさん、ですか....その水着は良く似合ってますよ! 一瞬、見惚れてしまいましたよ」

 と、アンリエッタさんの魅惑的な水着姿から気合いで視線を外し話し始めた。


「うふふ、そうですか? それは凄く嬉しいですね! この水着はとっても気に入ってるんですよ! ありがとうございます! セイジロウさんもその水着? は良くにあってますよ」


 アンリエッタさんの笑顔が可愛い! 褒めた時に腰に手をあててポージングをしてた姿は、脳内にきちんと焼きつけた! カメラが無いのが恨めしいっ!


 アンリエッタさんは俺の水着姿を誉めてくれた。俺の水着はレイリーンさんに言ってオーダーメイドで作ってもらったものだ。下はハーフパンツスタイルに、上はTシャツスタイルで、白い雲と青い空、それとマダラの顔を前にワンポイントと背面にデカく刺繍してもらってる。


 それから、革で作った浜辺用のサンダルだ。この世界にはビニールサンダルが無いから革で代用した。

 ビーチボールや浮き輪も無いから、それに代わる素材が見つかればいずれは作って見たい。


「ありがとうございます、アンリエッタさん。海水浴はどうですか?」

「えぇ、とても楽しいですよっ! 初めて海に入りましたけど、気持ちが良いですね。海水が冷たくて気持ちがいいし、水着を着ているので濡れる事にも抵抗はありません。それに、解放感が素晴らしいですよっ!」


 ほぅほぅ、それなりの好感触なようだ。それなら、もっと楽しんでもらうべきだよな!


「それは良かったです。今までに味わえなかった楽しさや解放感をこれからも楽しんで下さい。もう少ししたらちょっとした催しを開催しますから。それと、こまめに休憩と水分を補給して下さいね」


「分かりました、ありがとうございます。その催し物を期待して待ってますね! では、またあとで」

 と、アンリエッタさんは日差し避けがある場所へと向かって歩いて行った。


 俺は、アンリエッタさんの後ろ姿を脳裏焼きつけた。プリっとした臀部に視線は釘付けだ!


 それから、俺は浜辺周辺を歩きつつ友人達に初めての海水浴を聞きながら皆の水着姿を堪能する。


▽△▽△△△▽


 海水浴イベントの午前の部は特に問題なく進んだ。怪我人もいないし、海の魔物の被害もない。

 鉄板焼き店や露店、酒や果実水に果実酒もイベント客には好評だ。


 海水浴イベントに来た男性たちは女性にの水着姿を見ては鼻の下を伸ばしていた。

 俺は、服飾師のレイリーンさんのところに行ってみた。

「レイリーンさん、調子はどうですか?」


 レイリーンさんは、薄紫色のビキニスタイルに白色のパレオを腰に巻いた水着だ。

レイリーンさんの水着姿も魅惑的だ。豊満な胸が谷間を作りプルンっとしてる。さらに、パレオから美脚が覗き見える。


「セイジロウさん! どう、わたしの水着姿は? 似合う?」

 と、さっそく水着姿を聞いてきた。


「えぇ、良く似合ってますよ! 水着の色合いも良いですし、何よりスタイルが良いですね! とても、魅力的ですよ! 声を掛けてくる男性をあしらうのが大変なんじゃないですか?」


「あら、ありがとうっ! 別にそんな事無いわよ! 今は水着の販売で忙しいし、声を掛けてきたなら水着を勝手もらってるわよ!」

 さすがはレイリーンさん。美貌を武器に水着を着々と売ってるんだな。


「じゃあ、調子は良さそうですね。さっき浜辺周辺を歩いて見てましたけど、人も最初よりは増えてるみたいですし」

「そうね、街にいる人達が興味本意にイベントに参加してるみたいですよ。販売用に用意した水着も半分以上は売れてるからそれなりの人数は来てるみたいですよ」


「そうですか、まぁ好評で何よりです。しばらくしたら催し物を開催しますから楽しみにしていて下さいね。それと、水分と休憩をこまめに取ってくださいね」

 と、レイリーンさんの水着姿を堪能してからまた友人達の水着姿を見にいった。


 他にもシンディさんや細工師レイラさん達のビキニスタイルやワンピーススタイルの水着を見つつ、他の海水浴イベントに参加してる女性達の水着姿を堪能した。


 それから、昼も過ぎた頃にスレイブさんの元に向かい催しの話をした。

「スレイブさん、そろそろ水魔法の遊戯を開催したいと思いますけど.....どうですか?」

「そうだな、特に問題はないぞ。海の警戒も十分してるしイベント人数も増えて来たからな。ここらで、一度刺激を与えるのが良いだろうな」

 と、スレイブさんと遊戯イベントの打ち合わせをしてから俺は海水浴イベントに集まってくれた人達に説明を始めた。



 俺は、浜辺の中心に少し高い台を土魔法で作り声を風魔法に乗せてイベント客達に話し始めた。

「海水浴イベントに集まってくたれた皆さん! 本日はありがとうございますっ! 只今よりマーマン種による水魔法遊戯を開催します! ぜひ、ご覧ください! では、最初は波乗りからですっ!」


 俺は、手を上げて合図を出すと遠浅の端から白波が立ちマーマン種の人達が水魔法で起こした波に乗りながら浜辺へと向かってくる。


 マーマン種の人達が自由に波に乗りつつ曲芸染みた演技をしながらイベント客の目を惹き付ける。

 それを見たイベント客は歓声を上げる。客達の手には冷えたエールや果実水、串焼き肉や唐揚げなどを持ちながら遊戯を見てる。


 マーマン種の波乗りが終わると、今度は巨大な水の玉が現れた。

「続きましては、水球による遊戯です! マーマン種の方が巨大な水球の中で華麗に泳ぎさらには、水球から水球へと飛び移ります! 特とご覧ください!」


 次に行われるのはマーマン種による水球遊戯だ。

 マーマン種ならではの水中遊戯の見せ場になる。マーマン種の人達は次々に巨大な水球へと飛び込んでいき連携をとりながら水球の中を自由自在に泳ぎ回る。


 マーマン種の人達はボディスーツの用な水着姿で華麗に泳いでいる。その連携は綺麗に揃い行動に乱れはなかった。

 そして、一人ずつ巨大な水球から水球へ飛び移る光景はまるで現実とは思えないほどだ。


 マーマン種達の水球遊戯を見てるイベント客は驚き顔をしていたり、歓声をあげたりと賑わいを見せながら遊戯に釘付けだ。


 そして、最後の目玉遊戯の説明を始めた。

「マーマン種の人達による水球遊戯はいかがでしたかっ? 素晴らしい遊戯だったと私は思います! では、最後の遊戯は私の従魔マダラとマーマン種の水魔法による魔法遊戯ですっ!」


 と、合図を送ると会場に現れたのはマーマン種が水魔法で作り出した水蛇とマダラが水魔法で作り出した水獅子だ。


 その姿は、火水祭の魔法演舞にも劣らない魔法技だった。


 浜辺のすぐ近くで水蛇と水獅子が互いに海の上で絡み合い戦闘を行っている。

 水獅子は海の上を自由に駆け回り水蛇へと攻撃を繰り出していく。が、水蛇は体をくねらせ攻撃を交わし、水獅子の隙をついて攻撃を繰り出す。


 しばらく攻守が続いていき次第に戦闘が激しくなっていく。イベント客も戦闘の激しさに驚きを隠せないでいた。

 俺は、その様子を確認すると手を上げて合図を出した。


 すると海上が少しずつ盛り上がっていき、小高い丘のようになっていく。その盛り上がっていく丘でさらに、水蛇と水獅子が天上へと昇りつつ戦っていく。

 ここで俺は、声を出して説明した。

「みなさんっ! いよいよ、水蛇と水獅子の決着です! はたして、勝者はどちらになるのでしょうか? しっかりとご覧くださいっ!」


 と、決着の合図と同時に互いが空の中央で渾身の一撃をぶつけ合った。すると、互いの体は弾け飛び水の雨を降らせた。

 イベント客は瞬間的に静まるが、次に大歓声を上げた。そして、水蛇と水獅子の決着の行方を気になり始めた。


「皆さん、水蛇と水獅子の遊戯はどうでしたかっ? 楽しんでいただけましたか? それと、決着の行方が気になりますよね。では、海上をご覧ください」

 と、イベント客の視線を海上に集める。すると、海上から一メートルほどの小さな水蛇と水獅子が何体も現れた。


「どうやら、両者の決着は引き分けに終わり、さらに分裂してしまったようです。あのように小さく可愛くなってしまいましたよ! 皆さんの手で小さくなってしまった水蛇や水獅子に遊んでみませんか? きっと小さい水蛇や水獅子は皆さんと遊びたがってますよ。少しの魔力を注げばきっと懐いてくれます。さぁ、今度は皆さん達の手で可愛がって上げてくださいっ!」


 と、説明を始めると興味を持ったイベント客が小さい水蛇や水獅子に近寄っていき自分の魔力を注いだ。

 すると、魔力を注がれた水蛇や水獅子は魔力を注いだ者達に懐き始め一緒に遊び始めた。


 俺は、土魔法で作った台を崩し日差し避けのテントへと行き水分を補給した。

 水分を補給してると、冒険者ギルドのシンディさんとギルドマスターのサーシャさんが水着姿でやって来た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る