第7話「天佑神助」

暗闇に怪しげな炎が揺れ、そこに四つの人影がうつる。

「ふふふ、計画は順調ね。」

「そうだな。」

「さすが奥方様」

「ママは絶対。」

四つの影は各々に発言をしている。

「本日は拙僧が様子を見に行きたい、かまわぬかな?」

「いや、その役拙者に任せて頂こう。」

「ほうそなたがいきたいと申すか」

「は、是非。」

「わかりました、『輪具僧りんぐそう』よ、今回は彼に譲ってあげますね。」

「はかしこまりました。」

輪具僧りんぐそうと呼ばれた大男は頭を下げる。

「ありがたき幸せ」

「ママの期待を裏切らないでよ。」

背の小さい女の子がそうつぶやく。

侍姿の男は背中に刺さるいくつもの刀を背中から抜く。

「この『剣 万次足けん まんじそく』がその役目、全うしよう。」


-----------------------


「海だーーー!!!」

水着姿で浜辺に立つ女カガヤ達、

そう海に来ているのだ。

「ねぇねぇ悠、カッコいい人いるよ。」

そう言いながら和歌は、長髪で色白の優男風の男を指さした。

「へーけどあたしはあっちが趣味かな?」

悠はその隣にいる、短髪のキツネ目の色黒男を見る。

「エトラは?いいと思わない?」

「ん?そうさねぇ~、あたしはアレかな。」

そう言ってエトラは大人しそうな笑っている男の子を指さした。

「エトラってあぁゆうのがいいのか~。」

「うん、あたしの言う事をちゃんと聞いて情報を持ってきてくれそうじゃん。」

みな納得という顔をした。

「カガヤあんたは?」

「ふふふ、あたしはあの人がいい!!」

カガヤの指さした男は、まさにゴツイと言う四角い顔に髭が生え、とてもガタイがいいおっさんだった。

「カガヤ、あんたあれがいいの?」

「うん、かっこいいじゃん正に熊って感じで!!」

「みんな、置いていかないでよ。」

水着姿ではしゃぐカガヤ達のあとから、水着にアロハを羽織った、露ら男子三人が続く。

カガヤはクラスメイトの6人と共に来ていた。

メンバーはカガヤ、エトラ、和歌、悠、そして男子の露、岩本、朝陽の七人だ。

「お前さん方、何の話をしとる?」

大男で坊主頭のな岩本が声をかける。

「いいのいいの、それよりせっかく海に来たんだから、遊ぼうよ。」

その時、露はカガヤが指さしたガタイのいいおっさんを見ている。

「露くん、あの人がどうかしの?」

「え!?いやな、何でもないよ。」

露は慌てて、朝陽に答えその場から離れる。

「・・・、まさか」

朝陽は髪を揺らしながら、後を追っていった。


------------------------------------


「そうーれ!!」

カガヤの腕がボールに当たり、その勢いでボールは相手コートに勢いよく叩き付けられた。

カガヤ達はビーチバレーを楽しんでいた。

「しょっしゃー!!」

「カガヤはこうゆうのは好きだよね。」

「うん、体動かすのは好きだからね。」

「くそ~今度はわしのチームがとるぞ!」

相手チームの岩本が腕をあげ叫んでいる。

パートナーの悠もOKと腕を構える。

「ほら露、あたし達も負けないよ。」

「うんわかったよカガヤ。」

カガヤからボールを受け取り、露はサーブの構えをとる。

「そーれ!!」

下から打たれたボールが宙を舞い、相手コートに降りていく。

「それ」

悠が落ちてきたボールを両腕で広い宙に浮かせる。

「そりゃあげるぞ」

岩本もトスでボールをアタックしやすい位置に浮かせる。

「食らえカガヤ!!」

ネットに飛んだ悠が勢いよくボールに手を叩き付ける。


ビュー!!


アタックされたボールは勢いよく奥にある林に飛んでいく。

「ありゃ、明後日方向にホームランだね。」

「あたしがとってくるよ。」

そう言ってカガヤが林の方に走っていく、後ろから悠のごめんが聞こえる。


「さぁてどこに行った?お、あったあった。」

少し林の中に入ったがボールは簡単に見つかった。

「はぁうるせぇな」

林の中から声が聞こえてくる。

気になったカガヤは声のした方をのぞき込んでみると、女性1人を男性3人が囲んでいる。

男性三人とも20歳くらいでアロハに水着と泳ぎに来た格好、

対する女性は年は16歳くらいで黒い長髪を後ろで2本にくくり、前髪に髪留めが二つついている。

「けどここはみんなの使う林なので、ゴミは持って帰ってくださいよ。」

「はぁいいんだよ、ここ来るまでにもゴミ落ちてたし。」

「それが困るからうちがゴミ回収しているんですよ、お願いですから道ばたに捨てるやめて。」

よく見ると女性の背中には大きなカゴをしょっている、しかし聞こえてくる声がのんびりしているので、

女性からは危機感が伝わってこない。

「しかたないだろゴミ箱もないんだから。」

中央に立っている金髪男が屁理屈へりくつを言っている、よく見ると赤ら顔でお酒の缶を持っているので酔っ払っているのかも。

「ちょっと歩いた先にあるよ、このゴミはうちが回収するから次からは気をつけてって言ってるんだよ」

カガヤには彼女の言っていることは正論だと思う、それにいちゃもん付ける金髪男もだが、後ろにいる二人もニヤニヤしながら聞いているのが不快でしかない。

「だからうるせぇよ、こっちは地域活性化の為に遠くから来ているんだよ、なのにこんな事でゴチャゴチャ、おまえのせいで客が減るぞ。」

またメチャクチャな理屈をと、聞いているカガヤの方が腹が立ってくる。

「誰もいないし、痛い目みせてやらねぇとわからねぇか。」

男が女性に来て伸ばしてきたので、その場にあった木を持ってカガヤは飛び出した。

「んなんだおまえ?」

「三人がかりで女の子にいちゃもん付けているんじゃないよ!」

女性と男性の間に割って入ったカガヤは手に持った棒の先を男に向けて構えをとる。

「おい、八幡根やばたね、やばいって」

後ろの二人が金髪に話しかける。

「うるせー、俺をイライラさせたんだ、そのお詫びをしてもらわねぇと。」

そう言って伸ばしてきた男の手を、カガヤは棒ではたき落とす。

「痛ってー!!もう容赦しねぞ!!」

男が勢いよくカガヤに飛び込んでくる。


バコンッ!!


すごい音とともに音の顔に大きなカゴがぶつかる。

「もういいかげんにしてください。」

後ろの子が背負っていたカゴを投げていた。

勢い謝って後ろの二人も一緒に尻餅をついている。

「てめぇらぁ!!」

さらに怒り顔になり男が立ち上がる。

「カガヤ大丈夫?」

声のした方を向くと露達がこっちに向かっている。

「くそ~もういい、おらいくぞ。」

人数が多くなるのを恐れてか、男達は金髪男に言われるままその場を後にする。

「大丈夫だった?」

カガヤは後ろにいる女性に声をかける。

「うちは大丈夫よ、ありがとう」

そう話していると露がやってくる、その後ろには悠と岩本もいた。

「みんなごめん、ボールそこにあるから。」

そう聞いて露達はボールを確認して拾いに行く。

「あたし大塚カガヤ。」

カガヤは右手を前に差し出し、女性も手を握り返す。

「うち石川 吟いしかわ ぎん、よろしく。」

「しかしあんな危ない男に注意なんて勇気あるけど、危ないよ。」

「うん、けどここはうち達の大切にしている海だから、あんな事許せなくてね。」

「そうか、まぁ無事で良かった。あたしはみんなのとこに戻るから、よかったらビーチバレーあっちでしてるからね。」

カガヤは手を振りその場を後にした。

「おもしろそうな人。」

吟は少し笑た。

ゴミ拾いの続きを再開しようとした吟の足下が少し光っていることに気がつく。

「はれ?これなんだろ?時計?」

吟が拾ったのはカガヤが予備で持ってきていた神具だ、そしてそれは点滅を繰り返していた。


------------------------------------------------------------------------


「くっそ腹が立つ!」

八幡根やばたねと呼ばれる男はビールを飲みながらそう叫んだ。

3人はそれから移動し、大分沖の海の上のヨットの上で酒を飲んでいる。

「おいそれくらいにしとけよ」

「いいんだよ、クソあの女ども年上を敬いもせずあんな態度とりやがって。」

「まぁまぁ。」

「何がゴミ掃除だ、そんじゃこれも拾えっつうんだよ」

八幡根やばたねは飲みかけのビール缶を海に向かって投げた。

「ほーら、偉そうにいいならここまで掃除しに来いっていうんだよ」

缶を投げた方を見ながら楽しそうに笑う。

それを見ていた二人はかなり引いている。

「ほう、お主なかなかだな。」

本来いるはずのない4人目の男の声が後ろから聞こえ3人は振り返る。

そこに侍姿の『剣 万次足けん まんじそく』がいた。

「なんだおまえ!なにかってに俺のヨットに乗っているんだ!!」

万次足まんじそくは何も言わずに八幡根やばたねに近づき、肩に手を置く。

「ん、んだよ。」

「ふ~ん、いい感じで汚れておるこれならいいだろう。」

「あ?・・・!!」

「おい!!なにやってる」

万次足まんじそくの手が八幡根やばたねの体に刺さってその体が光っている、しかし八幡根やばたねは驚いているだけで痛みを感じていない。

「お主のように淀んだ心が”隙間すきま”を開いてくれる、おまえの汚れ方はひどいから大きく開くだろう。

「うわぁぁぁっぁぁーーーーー!!!!」

万次足が手を広げる似合わせ、八幡根やばたねの体の光も広がっていく。

そしてその隙間から影があらわれる。


----------------------------------------------------------------------


「そーれ!!」

カガヤ達はチームを変えながらビーチバレーを続けていた。

「ねぇあれなんだろう?」

海を見ながら和歌が声をかけてくる。

みんなが海の方を見ると沖の方にさっきまでなかった大きな白い何かが浮かんでいた。

「なんだ?かなり大きいな。」

「そばのヨットよりでかいよ。」

浜辺にいた他の人たちも気が付き、みんな海の方を眺め出す。

「エトラ何が見える」

エトラは手にある携帯端末でズームして物体を確認している。

「う~ん表面はやわらかそうなんだけど、途中から岩みたいなモノが生えているんだよね。」

横からカガヤも画面をのぞき込む。

そうすると海面から白いモノがゆっくりと生えだしてくる。

「おい露、ありゃ」

「うん、デッカいイカだ。」

露達の言うとおり、その見た目は明らかに10本足でおなじみのイカのようだ、ただ違う所はサイズと額から大きな角が生えている事だろう。

「カガヤあれって」

「うん、たぶん社巣魔しゃすまだと思う。」

「きゃーーーー!!」

他の人達が騒ぎ出す。

イカの足が砂浜に伸びてきており、触られた者が倒れだしていた。

「危ない、みんな浜から離れるんだ!!」

さっきまで楽しかった海は一変し、恐怖に包まれた。

「みんな上に逃げよう。」

カガヤ達も急いで浜から離れる。

「エトラみんなをお願い、あたしはあいつをやっつけてくる。」

「わ、わかった気を付けてね。」

そう言ってカガヤは更衣室に向かった。


-----------------------------------------------------------------


「何あれ?」

ゴミを拾っていた吟は海を見て驚く。

「大きなイカさんかな、なんとかしないと。」

「はぁいあなた。」

声をかけられ振り向くと、大きなサングラスをかけた女性が近づいてくる。

「大変なことになったね、あなたなんとかしたい?」

「そ、そりゃ、うちの大切な海やもん。」

「じゃいいてがあるよ」

そう言って彼女は吟のポケットを指さす。


-----------------------------------------------------------------



更衣室に入ったカガヤ、誰もいない事を確認してから個室に入る。

神具を腕から外して、首にはめる。

開権犬実かいごんけんじつ

みるみるうちにカガヤの水着がいつものキュオーンデアの姿に変わる。

「よし」

「誰かいるのか?危ないから逃げるんだ。」

ここの管理の人か、中に向かって声をかけてくる。

「はーい、でますでます。」

変身を終えたカガヤが急いでそこから出てくる。

カガヤと認知できていない人にはカガヤの顔は犬に見える為、係の人は驚いているがかまっている場合ではない。

すでに浜辺からはみんないなくなり、カガヤは武器を出して目標を見ている。

「デッカい角だな、たしか社巣魔しゃすまの角は複数ある場合があるって言ってたけど、サイズと変わらないって言ってたから、あいつには角はあの一本だけって事か、それなら」

カガヤは少し伸びている海岸先に走り出す。

「あそこまで飛んで一発でけりを付ける。」

すごい早さで海岸先から飛び、一直線でイカの怪物に飛んでいく。

破邪犬正はじゃけんしょうぉぉ!!!」

カガヤの刀が光を放つ。

「大塚流!!風車かざぐるま!!」

カガヤの体が回転しながら、イカの角に突っ込んでいく。

「そうはいかぬ。」

声が聞こえが瞬間、カガヤの刀が体事はじかれ、そのまま海に落ちてしまう。

ぷはっと急いで海から顔を出すカガヤの視線の先に、いかに乗った男が見える。

「貴様がキュオーンデアか、我が名は『剣 万次足けん まんじそく』貴様に邪魔をされるわけにはいかん。」

「くそ社巣魔しゃすまの見方をするって事は人間じゃないって事?」

次の瞬間海が揺れ、イカの足が叩き付けられる。


ザパーン!!


潜って回避するカガヤだが、足場がない為体制をとれない。

(やばい、早く海から出ないと)

必死で逃げるも水中の為、イカの足に何度も殴られる。

「ははは、調子に乗っても水中ではこちらに理がある、そのまま沈んでしまえ。」

水中でまたカガヤに向かって足が攻撃してくる。

(大塚流!!紫陽花あじさい!!)

カガヤを中心に剣が振られ、攻撃した足を切り裂く。

(よし!!って)

切った足がすぐに再生し、またカガヤを攻撃してくる。

(これじゃきりが無い!!)

「これがキュオーンデアの実力か、他愛もない。」

万次足がイカの上で微笑む。

何度も刀で切り裂くが足の攻撃は止まらない。

一瞬油断したカガヤの隙を突き、足が伸びてくる。

(やられる)


ズシャ!!


カガヤに伸びてきた手がひとりでに一気に斬られ、カガヤの体がひとりでに海面に押し上げられる。

「ぷは!!な、なに?」

海面に全身が出て、カガヤの体が水中に沈まなくなった。

「うちも手伝わせてもらいますね。」

聞き覚えのあるのんびりした声が後ろから聞こえる、振り向くと先ほど会った吟がいる。

ただ姿が青色のキュオーンデアの姿に変身していた。

「え!!さっきの?」

「あらあなたは先ほどの」

「ほう、新手か、まぁ何人来ても変わらんがな、やれ!!」

イカの足が水面から飛び出し、頭上から向かってくる。

「再会の挨拶は後ほど。」

吟は手に持った槍のような武器を振りかざす、すると周りの海から水柱が上がり足をすべて切り落とした。

「すごーい、こんなことできるの?」

「うん、うち水を操る事ができるみたい。」

そう言われ自分が海面に立っている事に納得するカガヤ。

「よし、じゃ一気にやってしまおう!!」

「うん賛成」

「じゃイカまかしていい?あたし破邪犬正はじゃけんしょうしてしまったから、しばらくつかえないのよ。」

「はじゃけんしょう?すいません、うちさっき変身したこれになったばかりでよくわからないの」

「え、マジで?えとー、破邪犬正はじゃけんしょうと叫ぶとその武器が光るの、んでそのままあのイカの角を切り裂けばあのイカは消えるから。」

「あんな大きいの切れないよ。」

「ふふふ、キュオーンデアの力はすごいから大丈夫、とにかくやってみて。」

「そうわかりました。」

話を聞いてなんとなく納得した吟。

「行きます!!」

吟がそう言うと海面が動きイカの怪物に突っ込んでいく。

「えっと、破邪犬正はじゃけんしょうぉぉ!!!」

そう叫ぶと吟の槍の先が光を放ち出す。

「拙者を忘れてもらっては困る!!」

万次足がこちらに飛びかかる。

それをカガヤが飛び込み受ける。

「そっちも私忘れないでよ!そのまま突っ込んで」

「はい!!」

吟の足下の水が浮き上がり、襲ってくる足も切り裂き、角の前まで浮き上がる。

「はぁぁあーーーーー!!」

吟の槍が横に振れ、イカの角を真っ二つに切り裂いた。


ぐぎゃぁぁっぁぁぁーーーー!!!


イカの怪物がおぞましい断末魔を上げ消滅していく。

「ちぃ!!」

万次足まんじそくは悔しそうに舌打ちをする。

「今だ!!」

「しまっ・・・!!」


ガキン!!


カガヤの刀が万次足まんじそくの肩を切り裂いた!!

「ぐあぁぁぁーー!!き、貴様あぁぁぁぁぁーー!!」

吟に受け止められ水面に着地するカガヤ。

「まだやる気?」

刀を向けるカガヤ。

「くそーー、今日の所はここまでだ、覚えていろ!!!!」

そう言い残し、万次足まんじそくの姿が煙のように消えていく。

「終わりましたね。」

吟が声をかける。

「そうだね、あ、そうだ。」

カガヤは手を前に差し出す。

「改めてよろしく、あたし大塚カガヤ、よかったらあたし達の仲間になってくれない?」

「・・・ふふ、はいよろしくお願いします。」

----------------------------------------------------------------------------


「まさか予備で持ってきていた神具を落として、それを吟が拾って変身なんて神がかってるな」

詳しく話を聞き驚くカガヤ。

「あれカガヤちゃんのだったんだね、拾ったとき光って綺麗だったからポケットにしまってたんだよ。」

「けどよく変身の仕方わかったね、今日初めて変身したんでしょ?」

「うん、それがサングラスの大きなお姉さんに教えてもらったの。」

「サングラスのお姉さん?セシルとか来てたのかな?まぁ何とかなって良かった」

そう言って二人は吟の操る水に乗ったまま、陸地に向かっていく。


第七話 完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る