第2話「不知案内」
「やはり夢ではなかったか~」
カガヤは朝から全身鏡の前に立っている、その姿は変身ヒロインに変身した姿になっている。
昨晩の出来事を確認するために半信半疑で変身してみたが、とてもお手軽に変身できた為疑う余地はない。
----------------------------
カガヤは学校に向かう道中も昨日の事が夢のようだと思っていた。
今朝は朝練もないのでゆっくりと登校している。
周りも同じ学校の生徒がちらほら歩いている。
しかし校門前に来ると生徒がグラウンドに集まっている。
「ん、なんだろう。」
集まっている生徒は全員校舎の上を見ているようで、携帯端末を掲げている者も多い。
「いったいどうし・・・、げ!?」
カガヤの高校の屋上には大きな時計の建物が立っていてそれがチャイムを鳴らすのだが、その部分が上下逆に立っている、
そうそれは昨日カガヤが斬り落としてしまった部分で千星がくっつけてくれたはずなのだが、まっすぐに立っているはずの時計が横向きにずれている。
「あちゃー」
思わず顔を覆うカガヤ。
---------------------------
「号外号外!!!」
朝からクラスメイトのエトラがけたたましく声を上げていた。
クラスのみんなはいつもの事かとあきれながらもエトラの立っている教壇に目を向ける。
「なんだエトラ、屋上の時計台の話ならみんな知ってるぜ!!」
「ちがいます!私は昨晩!例の美少女戦士の一人にインタビューに成功したのです。」
カガヤは困った顔で下を向いている、そのインタビューに答えた美少女戦士は自分なのだからしかたない。
「おぉじゃインタビュー映像をみせてくれるのか?」
クラスメイトの一人がさも当たり前のように聞いている。
「・・・それがちゃんと録画しながらインタビューしたんだけど、映像が乱れて音声も聞こえなくなってて。」
「「ええっーーー!!」」
クラス中からブーイングが巻き起こる。
「けど謎だった美少女戦士の名前はわかったよ、その名も”キュオーンデア”!!」
「キュオーンデア?そう名乗ったのか?」
「すげー!!さすがエトラだぜ!!」
教壇周辺は大変盛り上がっている、カガヤはさらに顔を下に向けていた。
クラスのみんなはエトラの話を聞くために教室の前側に集まっているが、一番後ろの席のカガヤはそのまま自分の席についていた。
「おはよう!」
「うわ!!!」
急にカガヤの机の上に忍者のように人影が現れる。
「お、おはよう千星さん」
「違うクラスの拙者がやってくると目立ってしまうので、こっそり参上した。」
こっそりと言いながら机の上に膝まづいていればいやでも目立ちそうだが、みんなはエトラの話に夢中でこちらには気が付いていない。
「放課後要件がある故また迎えに来るのでよろしく、さらば!!」
そう言って煙玉をカガヤの机にぶつけ姿を消した千星、カガヤは目の前で煙玉なんて投げられたものでケホケホと咳ばらいをしている。
「ん?どうしたカガヤ。」
クラスメイトの悠が咳払いしているカガヤに気が付き声をかけてくれて。
「けほ、いや大丈夫だよ。」
カガヤは涙目のまま笑顔で返した。
ふと天井を見てみると板がずれている。
----------------------------
「・・・神社?」
時計台事件の為か、教職員から今日は部活も中止になり帰るように指示される。
約束があったため千星と合流したカガヤは、千星に案内され神社に来ていた。
「今後について話していきたいので、さぁ中に入ろう。」
千星は足軽に階段を上っていく、カガヤは不安にかられながらしぶしぶそのあとをついてく。
神社の境内に上がるとおもったより普通の神社みたいだ。
千星は本堂ではなくその隣にある家屋に向かっていくので、カガヤもそのあとを追う。
「セシル、参られたぞ!!」
千星が家の中に呼びかけると奥から人影が現れた。
「いらっしゃい千星、あらあなたが大塚カガヤさんね。」
セシルと呼ばれた女性は、170cmはありそうな長身でパーマのかかった茶色の長髪美人だった。
「今後について話すために連れてきた、上がらしてもらうぞ。」
「はいはい、用意できているから居間に行ってて、カガヤさんもどうぞ。」
そう言ってセシルはスリッパを二人分用意してくれる、カガヤはあいさつとお礼を言って先をいく二人についていく。
--------
居間に付いた2人は用意されていた座布団の上に正座で座る。
少ししてセシルがお茶と茶菓子をお盆に乗せて現れ、二人の前に茶菓子を並べて自分は対角線上に腰を下ろした。
「今日はようこそ、私『生坂 セシル』と申します。」
「こ、これはご丁寧に、あたし大塚カガヤと申します。」
カガヤもあわてて名を名乗る。
「色々とくわしくお話をしないといけないのですけど、理解できてない事から確認したいのですけど、これ・・・。」
そういってセシルは携帯端末の画面をカガヤ達に見せた、そこには学級新聞のデジタル記事が表示されていた。
「…キュオーンデアってなんです?」
「すいません、うちの学校の新聞部の子に見つかって、思わず名乗ってしまって。」
カガヤは申し訳なさそうに話している。
「まったく困るぞ、拙者らは影の存在名前など付けられて・・・」
「まぁ名乗ってしまったものはしかたないでしょう、特に名前があったわけではないし今後はそう名乗っていくことにしてもいいでしょう。」
セシルは物分かりがいいのか名前を受け入れてくれる、千星は不満そうな顔をしている。
「セシルけど、キュオーンデアなんてカタカナ名なんてここは『狛犬法師』とか『戌忍軍』などの方が・・・」
「却下です、それに千星にはほかに聞かなくてはいけないことがあるんですけど。」
「ほうほう、なんだ?」
「カガヤさんがなんであの現場にいたの?それとなぜ彼女が神具を持っていたの?」
千星は思い出したように驚いた顔をしている。
「そ、それは・・・」
バツが悪いのか視線を逸らす千星。
「ご、ごめんなさい、私が彼女に触ってしまったのであの場に一緒に移動してしまったの、あと神具ってこれでしょ?
これも私が拾って彼女に返すところだったの。」
「・・・そうですか、千星さんあなた神具を落としたの?」
「まさか神具を落としてはない、落としたのは玉だけさ。」
落としたのは玉だけなら大丈夫なのか?とカガヤが心の中で疑問視していると、セシルがその考えをただしてくれる。
「ふふふ、むしろ玉の方が大事なんですけど?カガヤさんちょっと失礼します。」
そういうとセシルは千星を連れて奥の部屋に行ってしまった、それから10分ほどカガヤは出されたケーキを食べて過ごすことになる。
----------------------------------------
少し時間がたち二人が居間に帰って来たが、千星の顔が影を落としているがカガヤは触れないことにする。
「お待たせしましたカガヤさん。」
「いえ、お菓子とてもおいしかったです。」
「まぁそれはよかった、さてどこから話しましょうか、カガヤさんも疑問に思っているでしょうけど、先に私たちの事からお話してもいいかしら。」
「え、あっはいおねがします。」
「この間の屋上で観た生き物、カガヤさん気になっているでしょう?」
「はい、あれはなんなんですか?」
「あれは
「いや・・・、私それをやるなんて言ってませんけど・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・先ほど千星からあなたも快く力を貸していただけると聞いたのですけど。」
「いえ、そんな話は一言もしていませんけど・・・。」
二人は千星に視線を向けると千星は庭を眺めている。
「千星。あなたカガヤさんは話をしていないとおっしゃっていますけど。」
「カガヤ殿!!私たちと共に悪しきシャスマから護っていこうぞ!!」
千星は何事もなかったかのようにカガヤにお誘いを始めたが、二人はあきれた目でそれをみていた。
「ではカガヤさんはまだ私たちと戦ってくれるかはわからないようですけど、よければ一緒に戦ってほしいのだけど、
この間の戦いを見るかぎり即戦力になると思うのだけど。」
「見たって?セシルさんはあの場にいなかったですよね?」
「あとで千星の玉を貸していただいたのですよ、ある程度は記録されていますからね。」
なるほどとカガヤは納得した。
「・・・ごめんなさい、私は力になれないよ。」
「な、なにをいうカガヤ殿!そなたは自分の力を謙遜しておられるぞ。」
「あたし普通の女子高生だよ、あんな怪物と戦えって、しかも怪物ごと屋上斬っちゃうし。」
「大丈夫拙者も毎回やっている。」
(毎回やっているのかよ)
さすがに声に出せなかったので心の中でツッコムカガヤ。
「ごめん、でもやっぱり考えられないかな。」
「そう、けどカガヤさんすぐに決めろとは言わないわ、それの球は預けて置くから少し考えてみて、
もしやる気になってくれたらその時詳しい話をさせてもらうから。」
カガヤは低調に断るつもりだったが、セシルの説得により球を預かる事になり神社を後にした、
見送りに来た千星はずっとブツブツ言っていたが気にしないことにした。
------------------------------------
家に帰りながら預かった球を眺めてみる。
「変身ヒロインねぇ~」
カガヤは昔からあまり女の子的なおままごとなどせず、男の子たちに混ざり戦隊ヒーローごっこをよくしていた。
そうカガヤ自身正義のヒーロー自体は好きなのだ、だけどこれは好きで決めていいことではない、
しかも自分は高校生、部活や勉強もあり将来の事も考えておかないといけないお年頃なのだ。
ピピピ
携帯端末から音がする。
唯からの着信だった。
「はーいどうしらの悠?」
「カガヤ今どこにいるの?」
カガヤはまだ帰り道で家に向かっていることを伝える。
「丁度良かった、その先の商店街に『しびる・はーと』が来ているんだよ!一緒に行こうよ。」
『しびる・はーと』とは唯の好きなアイドルグループだ、悠は背も高く昔から男子のような扱いをされ女子に人気があるのだが、
本人はかわいい女子にあこがれがあるので、かわいいアイドルは毎回チェックしている。
興奮した悠を押さえなければいけないと使命感が出たカガヤはすぐに向かうと悠に伝える。
-------------------------------------
「カガヤこっち」
商店街に行くと悠と和歌が待っていた。
「あれエメラは?」
「あの美少女戦士探しをするから無理だって。」
「あ、そうですか」
眼を細めてしまうカガヤ。
「まぁ基本悠が楽しむ大暴れするだけだから気にすることもないけど。」
周りを見ても見るからに追っかけの男性たち以外足を止める者はいなそうだが、それでも100人くらいはいそうだ。
『しびる・はーと』は小学生~中学生のグループで唯曰く小さくて元気なのがかわいいとの事。
このイベントも商店街を盛り上げるために行われるらしいが混雑しないと思ったのか少し広めの通路にステージを用意して行われる。
「わかってる和歌、カガヤ!!あたしのお気に入りは右から二番目の愛野桃ちゃんだからねよく見ていてね。」
カガヤは笑顔で答える、別にカガヤ自体もアイドルが嫌いなわけではないし『しびる・はーと』の曲も悠に借りて聞いたりしている。
「ん?」
ステージを見ていたカガヤが顔をしかめる。
むかってステージの右手側が変な色をしているのだ。
「ねぇ和歌、あそこ変じゃない?」
「あそこって、ステージの右?・・・なんか変なの?わからないけど。」
その時カガヤは昨日の学校の事を思い出す、怪物と戦っている時の背景の空があんな色だった事を思い出す。
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる。」
「ステージ開始まで時間内から早くね。」
唯の強い声に返事をして、トイレ向かう。
----------------------------------------
個室トイレに入ったカガヤは、携帯端末から千星に連絡をするがまったく出る様子が無い為、セシルに連絡をするカガヤ。
「はい、生坂です。」
「セシルさん?本日お邪魔した大塚カガヤですけど。」
「あらカガヤさんどうなさったんです。」
ゆっくりと丁寧口調で対応するセシル。
「すいません今商店街に来ているんですけど、昨日の怪物がいた景色に似たような場所があるんですけど、もしかしてと思って。」
「・・・それが本当ならまずいですね、千星には連絡していますか?」
「連絡したけど出なくて。」
そうですかと納得したセシル。
「カガヤさん神具は持っていますか?」
「え?一応カバンに入っているけど。」
「神具をもっているあなたにそれが見えたのなら間違いないかもですね、カガヤさん変身してください、その姿でその場所に行って社巣魔がいるなら倒さないとまずいですわ、
千星には私から連絡してみます、あ、変身は人気のないところでしてください。」
「いや、変身って私。」
カガヤが不定しようとしたが切れてしまう。
『倒さないとまずい』
その言葉が耳に残る、確かに昨日の怪物が暴れたらまずいと思う。
「と、とりあえず」
カバンから神具を取り出す、意識を込めると大きくなり首にハメれるようになる。
「えっとたしか、
カガヤがそうつぶやくと姿が赤色の衣装に変身した。
さすがにこの格好ではとカバンに入れていた上着を羽織る、誰もいない事を確認してトイレを後にする。
「うわっ!!」
トイレから出ると景色の色が変わり違和感を覚える、周りに人がいるがカガヤに気づいている様子がない。
「そういえば隙間の世界だからほかの人には感知されないっていってたか、ってことはやっぱりいるのか。」
千星たちの話になると
「急がないと!!」
----------------------------------------
カガヤが走ってステージに付いたが誰もこちらに気が付いてない、それにそこにいる人たちは変なモヤがかかっている。
「みんな危ないから逃げて。」
カガヤが声をかけるが誰も振り向かない、しかたなく触ろうとするが手が空をかすめる。
「こっちに来ていると向こうとは関われないのか、と、とにかく怪物を倒さないと。」
カガヤを周りを見回す、するとステージの向こうに怪しい物がいる。
「てるてる坊主?」
そう見た目は大きなテルテル坊主のようだが、明らかに違和感がある。
するとテルテル坊主のしたから触手のようなものが出ていて、その何本かが周りの人に伸びる。
「あぶない」
叫ぶがカガヤの声は届かず触手が命中する。
しかし触手は素通りし当たった人たちはそのまま立っている。
「そうかまだ隙間の世界にいるから大丈夫なんだ、けどじゃなにがまずいの?」
すると巣通りしたはずの人たちが次々に倒れていく、ただ気分が悪くなり膝をついた感じだ。
「あいつが触れたから、やはりまずいなすぐに倒さないと。」
カガヤは地面をけりテルテル坊主に突っ込む。
「大塚流奥義”
カガヤの剣が決まり、テルテル坊主が二つに裂ける。
「ほい、いっちょ上がり。」
カガヤは楽勝とばかりに笑顔で振り返る。
しかしテルテル坊主の体が簡単にくっついて直る。
「え、そんな!?」
テルテル坊主はカガヤを敵視したようで、首がカガヤの方に向き、触手を一斉に伸ばしてくる。
カガヤはその触手一本一本を剣で叩き切っていく。
「やっぱこの体スゴイ!!」、
興奮するカガヤだが切った触手も簡単に直っていく。
「くそ~、そういえばあの時、角をきれって言われた!!」
千星の言葉を思い出す、よく見るとテルテル坊主の頭の頂点に角が生えている。
「あれを切ればいいんだなよし今度こそ。」
また地面を蹴り突っ込むカガヤ、二度目も思い通りてるてる坊主の角に切りつける。
ガキン!!!!
簡単に切り裂けた身体と違い角は切り裂く事が出来ず剣が吹き飛んでしまう。
「しまった!」
しかしその瞬間触手の一本がカガヤの体に巻き付く。
無表情のテルテル坊主の顔がカガヤには少し笑ったように見えた。
「くそ、ほどけない。」
テルテル坊主は他の触手でカガヤを攻撃し始める。
「ぐ、くっそ、痛い!」
触手が絶え間なくカガヤに攻撃を仕掛ける、変身のおかげか一本一本のダメージは大したことはないが、それども何度もやられれはさすがに痛い。
(このままじゃまずい。)
戦いたくても剣は手の届かないところに吹き飛んでいるため、どうすることもできない。
(なにか手はない、いやまてよ、もしかして。)
「消えろ武器よ」
その瞬間吹き飛んでいた武器が消える。
「いでよ武器よ」
今度は剣がカガヤの手元に現れる。
「やった!」
カガヤは体に巻き付いていた触手を斬り脱出する。
「きえぇぇぇぇぇー」
テルテル坊主が怒るように叫び、触手が一斉にカガヤに伸びる。
「
そうカガヤが叫ぶと剣が光を放ちだす。
むかって来る触手を切り裂きながら角に突っ込む。
「大塚流剣術!
パーン!
角にカガヤの剣が決まり、角が真っ二つに斬れ、てるてる坊主が風に流れるように消えていく。
するとまわりの景色の色がいつもの色に変わっていく。
「ふーなんとかなった。」
カガヤは剣をしまい、右手で額をぬぐった。
ざわざわ、ざわざわ。
気が付くとカガヤの周りは人だかりになっていた、たしかにこんなコスプレみたいな姿でいたら注目の的だ。
「なんてクオリティの高い衣装だ!写真を一枚!」
「コレキター!!何処からあらわれた!!」
「なんだいあれ?最近の子は。」
みなアイドルステージそっちのけでこっちを見ている、もちろん唯と和歌の二人もだ。
「・・・お騒がせしました!!」
カガヤはそう言って建物の上に飛び上がった。
みんな驚いて色々叫んでいるが、あのまま見世物になっているよりましだと逃げるカガヤ。
------------------------------------------
「ごめんまった?」
「カガヤおかえり、あんたがいない間にすごいことがあったよ。」
カガヤ的には聞きたくはないが聞かざるを得ない状況だ。
「エトラの言ってた美少女戦士が突然現れたんだよ、けどすぐにどこかに行っちゃったからカガヤ残念だね。」
「へー、そうなんだね!!」
自分の事だけに戸惑うカガヤ。
「ってカガヤなにその上着?」
「え?」
よく見るとボロボロの上着をカガヤは着ていた、先ほど変身後に上着を着てそのまま戦っていたことを思い出す。
「あははは、さっきそこで転んだからははは。」
(うわー、これ気に入ってたのに)
これにてカガヤにとって二回目の戦いは終わった、その後『しびる・はーと』のライブを堪能して帰る事にした。
第弐話 完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます