第2話
女の子に案内され森を抜けた。
「すごいね君!僕なんて一時間歩いてもでれなかったよ。」
「あたりまえなのです!私はここを何百回も歩いたのです!」
そのわりには熊に襲われてたけど。
ちなみに今は女の子と共に休憩をすることにしている。
「そういえば君はここを通っているみたいだけど近くの国に住んでいるの?」
「…………違うのです。」
「じゃあ旅?」
「それも少し違うのです。」
どういうことだろうか
「どういうことなの?」
「………少し私の話をさせてもらうです。」
そういうと彼女はゆっくりと語り出した
「三年前、私は小さな村でくらしてたです。
平和な村で争いも起きないところだったです
でも、平和は長く続かなかった。
ある日悪の親玉からの使者が近くの町を破壊するついでに私たちの村を焼き払っていき
ました。村の仲間は燃えて死に、生き残った人たちも殺されてしまいました。」
「ひどい………………それで君は仇討ちのために?」
「違うのです!!」
僕が聞くと女の子は強くそれを否定した。
「私は…………私は仇を討ちたいのじゃないのです。確かにあんなことをしたのを許しはしないです。でも、私は………こんな思いをする人をもうだしたくないんです。」
そこまでいうと女の子は泣き出した
僕は女の子を落ち着かせ、僕の話を聞かせた
「あなたは………異世界の人間?……」
「そう、僕はこの世界を救うために異世界から来た人間なんだ。」
「え………?それはどういう………?」
「突然言われてわからないかもしれない、でも僕はこの世界を救うために来た、僕も君のような人を増やしたくはない。でも、僕はこの世界のことを知らない。」
突然言われて女の子は理解しきれていない
みたいだ。
「だから、僕にこの世界のことを教えてくれないかい?」
「………………わかったです。」
「ありがとう。」
女の子の話だとこうだ
・この世界では魔法使いや戦士などの職があること。
・この世界の平和が崩れつつあること。
・モンスターがいること
・親玉を倒せば平和が戻るかも知れないこと
・敵には強力な6人がいること
他にも色々なこの世界の知識を教えてもらった。
「いろいろ教えてくれてありがとう。」
「大丈夫なのです。」
「じゃあ僕は行くよ」
そう言って歩き出したところを女の子につかまれた
「待ってくださいなのです、私もつれていってほしいです。」
「でも危険だ!」
「私は魔法が使えます。だから……………
私にもこの世界を守らせてください。」
女の子はまっすぐ僕の瞳を見つめた
「…………………君、名前は?」
「リリスなのです。」
「わかった、一緒にこの世界を救おう!」
「はいなのです!」
僕らは歩き出した………………!
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