第3話

「まず目指すのは王国ベルギンです」

リリスは長い髪を揺らしそう言った。

「ベルギン?」

「ここから一番近い国です」

リリスの説明によると国を支配する敵の幹部を一人ずつ倒していかなければ悪の親玉のもとへは行けないそうだ。どうやら親玉のもとへは強力な結界が張ってあるんだとか。

「ならそうしよう、ここからはどれぐらいか

 かるの?」

「だいたい2日ほどです」

2日か………しかし、情報が少ない。

「ねぇリリス、ベルギンにいる幹部の特徴と

 かわかる?」

「ごめんなさい、わからないです」

うーん………できれば対策を念入りにたてて

挑みたかったんだけど。

「仕方ない、ならもう一つ聞いてもいい?」

一つ疑問に思う。

「今視界に何か文字が見えるんだ、あと数字も」

何か文字と数字が見える、はじめは見えなかったんだけどファングベアーを倒してから見えるようになった。

「おそらく自身の成長値と特技だと思うです」

「成長値………?」

「いわば自分の強さが数値になって見えるです」

へぇ………ゲームのレベルみたいなものか。

「ちなみにリリスはいくつなの?」

こっちの世界の人の平均がわからないけれど

僕の成長値は62になっている。

「私は10歳の頃から鍛練をしているので29です」

「へぇ………29か……ってえ?」

「どうかしました?」

「リリス!この世界の人の成長値の平均っていくつぐらいなの?」

おかしいおかしい!まだ来たばっかりなのにそんな差が開いているはずはないはずだ

「え?平均ですか?………成人している男性で35あれば強いほうだと……」

「…………僕の成長値62なんだけど」

「へ?」

女神様の加護なのか?

「えぇぇぇぇぇえええ!!??」

5分後

「つまり努力や鍛練を積むことによっても成長値は上がるってことなんだね」

あれからなんとか落ち着いたリリスに成長値が伸びる条件を聞いた。

条件は簡単。

生物を倒す

鍛練を積む

それだけだ、ただし鍛練による成長値の上昇は微量らしい。

うーん………剣道をしてたからなのか、果たして女神様の加護なのか。どっちにしろチートなことには変わらない。

「話を戻していいかな?」

「どっ、どうぞ」

「特技ってなに?」

「特技は特技ですよ、自分にできることです

 例えば私は魔法使いなので水属性の魔法が

 使えるので水と出ています」

なるほど…………なら僕のこれはなんだ?

「僕なんか“斬”って出てるんだけど」

「斬ですか…………タケルさんの職業

     サムライ

 と関係があるかも知れませんね」

斬か…………この世界の情報を知っていく必要があるな。

「って話してる場合じゃない、出発しよう!」

そうしてベルギンへ向けて僕らは走り出した


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

更新遅れてすみません。年末でバタバタしてたもんで。

これから頻度を上げて更新するので

コメント、レビュー、フォロー、アドバイスなどお待ちしております

これからも頑張りますので何卒お願いします

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る