さて、本作は女子高生たちの何気ない日常を描いたゆるふわな学園物語である。
であるのだが、この作品には無限の可能性が秘められている。
見所をいくつか挙げてみたいと思う。
まずはキャラクターの個性。
タイトルでも述べられているとおり、本作のキャラクターは根暗少女の美久里や対照的に活発な朔良、優等生ドジっ子の萌花などなどなど、とにかく個性的かつ様々なキャラクターが縦横無尽に物語を盛り上げる。
次にその日常のリアルさ
まるで隣で眺めているかのようにキャラクターたちが活き活きと学園生活を送る姿が想像できる。これは作者様の執筆の腕によるものだろうが、いつ読んでも感嘆を禁じ得ない。
最後に作品の楽しみ方の『幅』である。
もちろん少女たちの日常をアニメを見るように眺めているのもいいだろう。だがこの作品の楽しみ方はそれだけではない。前述した日常のリアルさによってあたかも『自分が少女たちと共に学園生活を送っている』かのような感覚に浸れる。まさに『JKになれる』作品なのだ。
この作品を、傍から眺めるように読むか、JKの一人として少女たちと共に学園生活を送るか、はたまたまお気に入りの子を見つけて応援するか。楽しみ方の幅は計り知れない。
そんな「個性派JK☆勢揃いっ!」通称『こせぞろ』を多くの方に楽しんでいただきたい。