71話 ルール17

 レイドボスってお祭り騒ぎと言うのがぴったりだ。

 私のいるグループは、マイカもそうだが、話を聞いて……と言うよりも目の前で起きている状況を考えるとかなり個人主義と言うかバトルジャンキーが多すぎる。

 空中波動拳みたいなのを出してる奴とか、雷の槍みたいなので貫いていたり、足元じゃ火炎放射的なもので細かいゾンビを焼き払っていたり戦闘力高すぎじゃない?

 あれが前線組になるんかね、とりあえず遠巻きに見つめながら作戦を考える。


「それで、あれどうやって倒そうか」

「他のPTと連携して削り切るのが王道ですかねぇ」

「このまま見てても倒しきりそうだけどー?」


 何て言うか、ボス相手に今まで色々溜まっていた自分の能力をぶちまけている感じは強い。って言うかどうやったらあんな魔法とか動き出来るんだろうか。いや、私も経験的にレイアウトバラニーとか知ってないと技名が出ないような動きは出来たから、経験さえあれば?。ってか……何もしなくても倒してくれそうだけど、あれ。


「それにしてもあのでかいのも結構強力な攻撃してくるな」


 反撃に大きく腕を振るう訳だが、それだけで結構薙ぎ払われるので吹っ飛んでいくのが多い。あれ自体はダメージ少なかったけど、着地失敗するだけでダメージ貰うから油断してるとすぐ死ぬんだよなあ。結構全身に痛みって言うか振動が起きるからびっくりもするし視点が回るのがきつい。


「……片足とりあえず吹っ飛ばして足止めてみる?」

「ちょっと他のPTに話してみます!」


 コミュ力低い方だったのに、普通に話出来る様になっているよ。やっぱり何か心境の変化でもあったのかね。マイカは?と思ってみたが大ゾンビ倒してる時と同じように軽いストレッチをしながら臨戦態勢だ。


「あれだったらマイカ、PT抜けて好きにやってもいいわよ?」

「んー、でもなぁ、チェルシーちゃんとアカメちゃん、カッコいいしなぁ」


 にこーっと笑いながら返事をする。それを見て大きめにため息を付いて「まったく」と一言。そもそもマイカってここまで動けたり何だりするから攻略組とか前線組だと思うんだが?新しい敵とか戦うの楽しんでるし、後者っぽいが。

 プレイヤーの叫び声が響く中、どうやって倒そうかと考える。大振りの攻撃は超範囲とも言えるし、足元がお留守なのを狙ってやっぱり文字通り足止めしてボコるか。


「アカメさん、6人見つけてきましたよ!」


 うん、まあ頑張った方だよね、まだゲームそこまで慣れてない感じの6人集めてくるって点を除いたら。まあ前面は前線攻略組が今のところは戦線を維持してるし、死に戻りしたのがすぐに走って前線復帰してるし。6人PT、内訳は戦士3、盗賊1、魔法2だ。


「今からやるのはあいつの足を徹底的に潰して進行速度を遅らせる、この一点だけど……大丈夫?」


 チェルシーが呼んできたPTだが、結構臆してるというか、ビビり倒している。どうせレイドボス倒せなかったらイベント失敗で報酬が落ちると思うのである程度は覚悟してほしいものだが。

 大きめにまたため息を吐き出してから手を叩いて此方側に向かせる。


「前線とか攻略連中と違って注意するのは足踏み攻撃だけよ、大振りの攻撃に関しちゃあそこのバトルジャンキー共がひきつけてくれるから、あいつらの前線が崩壊する前に少しでも足止めをする」


 地面にゾンビのモデルを書いて、足の部分にバツ印を書く。


「感触が薄いから効いてない感じもあるだろうけど、ダメージ自体は蓄積するはずよ、気を付けるのは足踏みとかね、動き自体は全体的に遅いから無理に攻めなければ大丈夫だから」


 地面のモデルに書き込みをしていると、どこからか飛んできた他プレイヤーがそれを消す様に滑りこんでくる。戦士系かな、結構がっちり目に鎧を着こんでいるし。それをハラスメントブロック越しに押し避ける。


「こんな風に吹っ飛ぶかもしれないけど多少経験値と金が減るだけだから、ビビるだけ無駄よ」

「でもデスペナやだなあ……」

「じゃあ雑魚掃討でもしとけ、勝とうって意思がないなら足手まといだから」


 払う様に手を動かして、凶悪な顔がさらに歪んで不機嫌になる。その顔を見たのかチェルシーがすぐに間に入り「まあまあ」と場を宥める。


「足止めではあるけど、勝率を上げるための作戦なのを理解しなさい。小さい事に拘って大きい事を見逃すのは愚図でしかないのよ」


 それを言われるとデスペナがーと言っていたプレイヤーの一人が黙る。まったく、デスペナなんてあってないような物だっていうのに、何を気にするのやら。


「いい?作戦方針は足を狙っての足止めがメイン、攻撃方向は横か後ろから、正面は余波で吹っ飛ばされるかもしれないから気を付ける、質問は?ないわね、じゃあ行くわよ」


 まだ困惑している6人をチェルシーがなだめながらも、あのデカブツの近くに寄っていく。流石に近づけば近づくだけ、風切り音の轟音や、なぎ倒された木が飛んでくる。とは言え、予備動作からどっちから飛んでくるというのは分かるのでそれを気を付けていけば接近は容易い。

 それにしてもかなりでかい上に雑魚ゾンビがそこそこの数がいる。これに関してはうちのメインタンクに任せるわけだが。


「チェル、前」

「りょうかーい!」


 タワーシールドを横構えにしてから突っ込むと、ゾンビがそれに押し出されて力なくばたばたと倒れていく。退路の確保と言うのも大事なので追加増員の3人に指示を飛ばす。


「デスペナが嫌っていうなら私らの退路確保、ポリゴン状になって消滅するまで油断するんじゃないわよ」


 戦士2、魔法1を走りながら退路確保の方へと回し、残ったのでさらに接近。多少なりと数が減った前衛の数にくわわる為、いつもの様にパイプライフルを構え、倒れたゾンビを進行が遅れない程度に斬首して仕留めていく。結構数が多いな。もう1PT分くらい退路確保要員として誘っておきたかったが、しょうがない。


「アカメちゃん、アカメちゃん、向こうの囲まれてるの助けていい?」

「さっさと戻って来なさい」

「はーい!」


 マイカが戦列を外れて数10m離れた位置にいるPTを助けに行く。それを横目に見送り、超魔タンクの方を見ると、大分近づいてきた。距離的にはあと100mくらいだな。

 

「止まれ!」


 吹っ飛んでくる木をしゃがませて避けるのだが、前にいたチェルがそのまま吹っ飛ばされる。盾受けしてたし、問題ないだろう。くそ、それにしても一気に臨時PT組になったな。


『先に行くからマイカと合流してこい』

『りょ、りょうかーい!』

 

 そのまま足元に近づくまで、止まれ、走れ、しゃがめと指示を飛ばしながら銃剣で捌く。久々に一人で前衛やっているな。にしても後ろでひいひい言いながら着いてきてる根性は認めてやらんといかんな。


「前線来るまでは雑魚ばっかりだったけど、近づくとでかさが凄い」


 おっと、ダブルスレッジハンマーだ。流石にあれが来ると一撃で死ぬ。手で後ろを止めると共に後ろに下がれと退避命令。そのまま地面に振り下ろしてくると共に攻撃の余波が飛んでくる。やっぱ重量系の一撃って侮れない。


「やっぱ正面はやばいな……サイドに回るか」


 今の一発でかなりビビった後ろ3人を引き連れ大きく左に迂回して足元に潜り込める位置を探る。大振りで振り回すというのもあるのだが、前線組の強烈な攻撃でぼろぼろと足元には構成されていたであろうゾンビが落ちては元に戻っていく。ええい、これだから頭の使わない戦い方は。


「ちぃ、方針変更、正面の阿保共の尻拭いするわよ!」


 こういう時に限ってうちのメインタンクは吹っ飛ばされている。まさか死に戻りしてるわけじゃないだろうけど、マイカと合流って言ってたし、色んな所の集団戦片付けながらこっち来てるんじゃないだろうな。

 

 頭上では派手に魔法や攻撃が飛んで爆発音や戦闘音を響かせ、それに合わせてぼとぼと落ちてくるゾンビを私たちが片付ける羽目になっている。

 ああ、私もまだまだ甘いなあ……最初にチェルシーとマイカにどんな相手かちゃんと確認しておくべきだった。そうなってくるとまず私がしっかり爆破できなかったという時点で後手に回っているし、直近で観察できなかった時点でダメか。


「加入組!カバー遅いぞ!」


 必死こいてゾンビの相手をし、私の飛ばす指示にテンパっている。かと言って後ろの3人が居なくなったら途端に私は囲まれるし、そこまで見捨てる事も出来ない。ああくそ、もどかしい。

 よくよく考えていけば今まで組んだのって犬野郎とチェルとマイカしかいないわけだし、その3人が極型で自分の戦い方を確立しているから動けていたわけだ。それと同じように追加PT組を使った所で、動けないってのは当たり前じゃないか。


(くそ……悪い癖だ)


 対戦系のゲームでよくあった事だ、同じレベル帯で同じランク帯なのにどうやったらそんな成績残せるんだよって思えるくらいに下手な奴を抱え込みながら一人だけ頑張って結局負けるあれ。


「ああ、もう!一回下がれ!」


 銃剣を振りぬいてまた一匹ゾンビを仕留める、うーん、ダメージを与えている感じがやっぱり少ない、って言うか前線組がガス欠し始めてる。いきなり大技繰り出すのは良いけど、継戦を考えて撃ってほしい。一気に倒して攻略するってのも理解は出来るけど、レイドじゃ向いてないんだよ、その戦い方。

 とにかく前線組の勢いが減ってきたので振りぬいてくる攻撃でこっちにも影響が出てくる。っていうかやるならやるで最初から最後まで全力出せよ!


「もうちょっとやれると思ったのに、ああ、もぉ!!」


 このゲームを始めて一番不機嫌になってるのは確かだ、声に出すくらいだから相当きてる。って言うかタンクが居ないと何もできないこの貧弱火力も今になって恨むよ。

 そもそも銃撃すればいいって言われるだろうが、固定ダメージはあるとしても元の攻撃力が通らないなら折角の高攻撃力も生かせない。なら魔法職で魔法ダメージ与えた方がまだ通る。


「弱点とかなんかないんかあ!」


 大振りになった攻撃が目の前で横斬り、木々とゾンビが薙ぎ払われて吹っ飛んでいく。ゾンビ自体はFF(フレンドリーファイア)だとしても、ポリゴン状になって消失していく。もしかして攻撃誘発させて纏めて吹っ飛ばさせるのが正解か?だとしてもそれじゃあ遠距離優遇すぎるだろうし。

 前線組って言うかバトルジャンキー組の荒々しいスキル応酬で大量に発生したゾンビの対応に追われ過ぎてる。


「アカメさんー!」

「アカメちゃん、増員だよー!」


 攻めあぐねている所に離脱組の二人が他PTを引き連れて戻ってくる。色々考えてぐるぐると思考を巡らせていた良いタイミングだよ、本当に。その様子を知ってか知らずか後ろにいる増員組の3人も感嘆の声を上げて合流してくる一団を見ている。


「どうしたんですか……?」

「ほらー、足へし折りに行こうよー!」


 ああ、そうだ、最初の作戦はそれだった。悲観してる場合じゃない、手持ちのカードが増えたならそのカードを使うべきなんだ。


「……前衛組はゾンビ対応、後衛組は遠距離から足狙い、本体攻撃はタンクが盾で受け流し、いいわね!」


 ゾンビ対応をしながら後ろに付いてきた連中に指示を飛ばす。やっぱりパイプ爆弾もう一つくらい作っておけばよかったよ。


「アカメさん、爆破は?」

「私ガンナーだって事忘れてない?」

「えー、あれ一番強いのになぁ」


 陣形を組み始めている他のプレイヤーも「爆破?」とか「爆弾ってあるの?」とか聞いている。もう、秘匿するって考えていたのに。


「ああ、もぉー……!分かったわよ、爆破してやるから時間稼ぎと足狙い!」


 それでこそみたいな顔しやがって、お前ら二人、硝石回収のマラソン手伝わせてやるからな。


「チェル!あんた責任取って私の事防衛しなさいよ!」

「りょうかーい!」


 あれだけかき集めておいた火薬も撃つってよりも爆破で使ってる量の方が多いぞ。まあ倒すためにっていう理由だから間違っている訳じゃないんだけどさ。

 メニューを開いていつものアイテム作成画面、大ゾンビを倒していた時と同じレシピなのですぐに完成する。ああ、このレシピ情報ギルドにうっぱらって家の金大量にふんだくってやる。

 

「火属性の魔法使える奴と、さっきの盗賊ちょっときなさい!」

「な、なんすか?」

「あんた投擲系のスキル持ってない?」

「え、あー、打剣と投擲なら……?」

「よし、次!」

「ファイヤーボールなら撃てます!」

「その二人は私に付いてこい、他は少しでも足に近づける様に前線維持!」


 着火要員と投擲要員を確保、それに合わせてパイプ爆弾をさらに弄る。簡単に言えば突き刺さる様にナイフを縄で括りつけるわけだが。


名称:ナイフ付きパイプ爆弾

詳細:黒色火薬50gの手製爆弾 針金入り 突き刺せる


 これが一番の切り札になるとはなあ……結局120g分全部爆弾に使ってるよ。


「あんたの仕事は十分に足にダメージを与えたらこれを投げて突き刺す、その次に火魔法で着火させる、良いわね?」

「こ、これ、g/万するっていうあれじゃあ……」

「50万するんだからミスったら承知しないわよ」

「ご、ごじゅ……!?」

「わ、わたし、着火だけでよかった……」


 明らかな高級品に委縮しやがって……これだから覚悟の決まってない奴は。


「出来ないなら出来ないでさっさと判断しろ」


 何だかんだで戦闘開始して既にゲーム内時間で数時間経っている上に、前線攻略組は完全に勢いが落ちている。そのおかげか雑魚の量は減っている。それもあるが、単純にチェルやタンク組が押さえているのもあるんだろうけど、それでも判断はさっさとしてほしい。


「ああ、もういい、私がやる」

「い、いや、やるっす!」


 それを聞きたかった、と言いながらパイプ爆弾を手渡し、すぐに向き直る。確実性を高めるんであれば勿論近づいた方が良い。


「チェル、タンク組まとめて一気に足元に行くわよ!」

「タンク集合ー!集合ー!」

「マイカと数人の前衛は私たちの護衛、特にそこの盗賊と魔法職の奴に攻撃されないように!」

「りょうかーい!」


 そうして覚悟を決めた後、足元に近づいていく。

 

 狙い所は可能な限り付け根か膝だ。関節部分を破壊すれば動くのも容易じゃなくなるはずだ。5g弾を装填し、タンク組を前に、振り払われる腕の攻撃を避け、ゾンビを切り伏せどんどんと進んで行く。

 流石にタンクが前とは言え、腕の攻撃を貰えば数人は吹っ飛んで死に戻りもしている。魔法職も物量でMP切れが起きて、泥仕合になっているし、前衛も疲弊し始めた。

 

「よし、膝狙って投げろ!」

「ういー!」


 まさかのサブマリン投法からの投擲、そのまま膝下にパイプ爆弾が突き刺さる。やればできるじゃないの、多少は褒めてやらんとな。


「次、火魔法撃て!」

「は、いぃ!?」


 超魔タンクの右腕が振り下ろされて潰され、ポリゴン状になって死に戻りする。やっぱりこうなるなら先に火付け石で着火させておけばよかった。しかも今ので結構こっちの人員が吹っ飛ばされた。


「他に火魔法撃てる奴!」


 そういうが、大体がMP切れだし、火魔法を撃てないとか言い出す。くそ、やっぱりアレか。


「ああ、くそ……マイカ!」

「今むりぃー!」


 ゾンビの数とカバーに入っているせいで、今抜けるとマイカ側の方が瓦解する。それで全滅したら終わりだし、結局自前でやるしかない。ええい、着火方法……焼夷弾じゃないから、着火されないし、金属のこすり合わせなら?


「さっきの打剣盗賊!導火線の近くに金属系の武器投げろ!」

「ういっす!」


 手裏剣を構え軽く手を振ると5発分の手裏剣を一気に手に持ち投げ付ける。シュルシュルと音をさせ導火線近くに何本か突き刺さる。後は私がやればいいだけだ。

 片膝立ちになり、照準越しに導火線の近くに刺さった手裏剣を一発。びしっと音をさせながら火花は散るが着火せず。


「くそ、外した」


 装填を使い即時リロードで最後の5g弾を詰め直し、もう一度ゆっくりと息を吐き出しつつ。狙いを付けていく。途中でまた振り下ろし、しかも次は私を狙ってだ。此処まで来て死に戻りなんてのはずいぶん間抜けな終わり方だよ。


「んぐぅうぅ……!」


 チェルを筆頭に片膝立ちをしている私の上でタンク数人が盾を構えて耐えるがやっぱり何人かポリゴン状になり死に戻りしていく、チェルも流石に極型とは言え戻っていく。


「やっぱりいい仕事するわ」


 深く大きく息を吐き出して止める。しっかりと狙いをつけ引き金を絞りあげ、爆発音と共に突き刺さった手裏剣に掠め、足へのダメージと着火をさせる。みたか!ガンナーの本領を。これこそ高攻撃力高命中のなせる業だよ。


 じじじっと音をさせ導火線に火が辿るのを消えるなと願いながら、ゾンビの猛攻、超魔タンクの振り下ろしや薙ぎ払いを耐えつつ、一人また一人と吹っ飛ばされていきながらも、耐え続け。

 ついに初めてしっかりとこの目で作った爆弾の威力を目の当たりにする。


 閃光と轟音をさせ、片膝の半分を吹き飛ばし、ぐらりと体勢を崩す。


「退避!退避ぃー!」


 腕を回し、半壊した私たちのパーティーに退避命令を出しながら走りだす。

 やっべ、あんなに威力があるとは思ってなかった。ちょっと感動するわ。

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