心配する二人を余所に、今日子達が帰ってくる。






手を降り、おかあさーんと叫ぶ。




ポムもワンと吠え尻尾を振った。






「遅かったじゃない、心配したのよ。」




「だって、乗り物の列に並んでたら時間になっちゃって…


でも乗りたかったの。」






美奈子を宥める様に洋一が話す。


「まぁーまぁー、良かったじゃないか、何事も無くて…




そうだ、明日香は楽しかったかい?」






無理矢理話をずらした。




「…うん、でもね、乗れないのも合った。」






「そうか、じゃあ大きくなったらまた皆で来ような。」






「うん。」






今日子が美奈子の腕を掴みねだる。


「お腹空いちゃった、何か頼んで。」






「もう、仕方無いわね、まだ怒っているのよ私は。」






「え、まさかのご飯抜き。」






明日香がポムを抱っこした。


「あ、ポムは何か食べてたみたいだよー。」




「ワン。」






返事をするように吠えた、


きっとクッキー食べたワンとでも言ったのだろう。

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もう、犬なんて飼わないだからね 上鳥居 と ネコミュー @uetorii

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