遊園地内のカフェで珈琲を飲む、洋一と美奈子、その足元で犬用クッキーを食べるポム。






「来て、良かったですね、あなた。」




「ああ、わざわざ遠出をして寛ぐのも悪くないな。」




「え、なにそれ…


嫌みですか?」




「いや、違うんだよ、


こう言う事が家族には大切なんじゃないかとね、


ふと思ってさ。」






しばらく夫婦の時間が流れる。






美奈子が呟く様に聞く。


「そろそろ、今日子と明日香が来る頃ですね。」






洋一は返事をしながら、辺りを見渡す、


中学生にもなると友達だけで遊園地に来る事もある、


それに、親が付いて回ると楽しめないと思い、時間を決めて自由に遊ばせていたのだが、帰ってこない。






まぁ、もう一つの理由としては、子供の体力に大人が付いて行けないから一緒に回らなかった、と言うのは内緒だ。

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