流れる景色を記憶し、後で描くのは難しい、


多少の違いは気にせず想像で描けば良い話なのだが…


洋一の油絵は在るものをあるがまま描くことを心掛けていた、


動き回るポムを描くようになってからだろう、


想像で描き始めたのは。






でも、そのお陰で洋一の新しい一面が油絵にも出てきていた、


心が宿るというのだろうか?


兎に角変わり始めていたのだ、洋一自身も。








遊園地。






意外に探せば、家の近くにあるもので、


遊園地と動物園が交ざった様な場所。






このご時世常に新しい事に挑まなければ生き残れない、


そんな中この場所が出来たのだった。






始めは自然に囲まれた遊園地だった、来客数の減少から、新しい事業を展開する。




近くの森を切り開き、触れ合える動物園を作った、そして園を全体的改良し、


今の動物と戯れる事の出来る遊園地、ペット出入り可が出来たのだった。






園の中には食事が出来る場所もある、もちろんペット可になっている、


元々の園の広さを最大限に利用し可能な限り施設を増やしていった。




ペット連れではなくても、来たくなる様になっていた、


園長が言うには、


色々な施設にまとまり持たせ、調和がとれるように配置するのに一番悩み、


新しく作る施設に関しては、とりあえず作るのが私の考え方です、と言っていた。

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