中学二年生になった今日子。


「なっ、何言ってるのよ明日香…


いつも一緒に寝てるくせに。」






深海家の夕食が一気に騒がしくなる。






「んな…




なっ何よお姉ちゃんだって…


毎日ポムと散歩に行ってるじゃない。」








「それは、明日香が行かないからじゃない。」








洋一と美奈子は何も言わないで、ただ見守った。








「う…散歩はお姉ちゃんに任した…」






「任した、じゃないわよ明日香も行きなさいよ。」








「ワン、ワン。」


すっかり大きくなったポムは力強く吠えた。








夕食を食べ終えた明日香がわざとらしい独り言を。


「さぁー散歩に行こうかな。」






ポムが嬉しそうに走り回る。


「ワン、ワン。」

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