しばらくして紗英が帰り、洋一が帰宅した。






洋一はカバンを置くと、娘達に声を掛けた。




「よし、散歩に行くぞ。」






近くの公園。






公園に付くまでの間、人や車に注意しながら歩いた、


まだ小さくてたまにぴょんっとポムは跳ねる、


不意に飛び出して人や車に踏まれてしまうんではないかと肝を冷やした。






歩いて五分なのにこれ程疲れるとは、娘達もまだ小さいから気を付けなければならない、


三つ分の命に気を使う状態だ。






散歩に行くには、袋、ティッシュ、おしっこ用に水が必要になってくる。






公園に付き洋一は一息ついた。


「よし、ここまで来たら大丈夫だな。」






明日香がリードを持つ。






「明日香、今日子公園から出ちゃ駄目だぞ、リードは離すなよ。」








娘達とポムが公園を走り回る。






洋一は静かにその光景を目に焼き付けていた、


段々と日が傾き、空が夕焼けに変わろうとしていた。






「さあ、帰ろう。」

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