「ちょっと、待ってなさい明日香。」


美奈子は一度今日子から、仔犬を受け取り、ゆっくり明日香に抱っこさせてあげた。






「わあー、


温かい…


ちっちゃいね、ぷるぷるしてるね。」






やはり、不安なのか美奈子が手で支えてあげていた、まるで二人で仔犬を抱っこしている様だった。






仔犬はまだ小さく、反抗せずに大人しいので落としそうになる事はなかったが、明日香が不意に手放して仕舞う事が怖くて、取り上げてしまった。






「はい、次はパパだよ。」






洋一が仔犬を抱っこする。






明日香が恨めしそうに仔犬を見る。






今日子が何時もの質問攻めをする。


「ねぇー犬飼うの?


なんて犬なの?


名前は?」






子供は疑問に思う事や知りたい事が沢山あって、何時も質問攻めに合う。

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