<転:枝垂れ桜の香りは偽り>

<彼女を傷つけるとしても……>

俺はとうとうこの恋愛に終わりを告げる事にした。学園祭の次の日、俺は唇をかみながら、手を震わせながら彼女にメールを送る。


「高校に好きな人が出来た。だから別れてくれ」


最低の裏切りメール。だがそれでいい。俺のは揺るがない。全ては彼女の為だ。俺の抱えていたは「この恋愛は彼女にとって初恋。初恋で失敗しておけば恋に対して、耐性が付けられる。俺は酷い先輩を演じよう」というもの。初恋相手として、これが最大の彼女の為になる事だ。


しばらくして彼女から返信が来た。しかし、それは俺が予想していた物とは違っていた。


「分かりました。今まで楽しかったです。お元気で」


俺の決死のメールはそんな短いメールで返され、俺たちの恋愛は終わった。


事件は一年後の二回目の学園祭の日に起きた。なんと彼女が来たのだ。そして俺に写真を一緒に写って欲しいと言う。俺はパニック状態だ。それでも平然を保ち、要望に応じた。そして、彼女は去っていった。


もう、訳が分からなかった。

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