七つ



高校生にとっての私からしたら、初めて勤めるにはかなり厳しくて忙しい所でした。


トレーニング期間から、基礎的なものやルール、お店で実践的に接客やパートナーの補助…とにかく覚えきれないほどの仕事内容でした。


そしてとにかくキツくて悩まされていたのは、何をすればいいのか分からないのと、上司との関係でした。

人より理解力が少し衰えていて、物事を理解するのが時間がかかります。


最初の方は本当に何をしても「はい」と返事をしても怒られるばかりで辛いでした。

自分がいいと思ってした事、でもそれは会社のルールにしたがってないそうで、ダメでした。


とにかく自分から動いてずっと何か気づいて、し続けないといけなかったので、視野の広さや仕事の理解が衰えていた高校生の私には酷く辛かったです。

よく一緒に働くパートナーが、私が何をしても注意してきて、その時の私にはそれが嫌味に聞こえてしまっていて「この人気が合わないな〜」と嫌な気持ちになっていました。


しまいには、ずっと上手くいかなくて帰り道号泣したり、ノートに死にたいとか自分のネガティブな気持ちを綴ったりして、自殺まで考えた日もありました。


ですが、アルバイトはどうしても続けていかないといけない環境で、何故か私の中では「辞める」という考えはなかったです。


そうして、ようやく慣れてきたのかな?と感じたのは一年後でした。

そこに辿り着くまで、どれだけ泣いて苦しんだか。

今でもよく頑張ったな…と思います。


ですが、現在のところそのバイトは大体5年続いていて、今ではそのパートナーとは仲良しで、仕事もベテランに近いです。

容量が掴めで慣れるまで本当に大変でしたが、今となってはあの頃が美点です。


その時は本当に苦しかった事が振り返ると、乗り越えられた糧になったりします。

それは仕事だけじゃなく、色んな場面や物事でも言えると思います。





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人生ノート 花薗タケ @saythename0218

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