第2夜  つきまとう女の幽霊 その2

 女の幽霊が夢に現れてから数年経った後のお話です。これは、まだ私が結婚する前です。

 近い将来結婚する嫁と、同棲している頃でした。


 あるお休みの日の昼下がりの事。私はソファーで横になり、うたた寝をしていました。


 夢とうつつの間にいる私の耳に、お風呂場からシャワーの音が聞こえてきて、嫁がシャワーを浴びているのだと思いました。


 しかし、よくよく考えると、その日は嫁は仕事に出ていて、家にはいない筈です。


“シャワーを浴びているのは、嫁じゃない!”と勘づくと、お風呂場にいた何者かが寝ている私に向かって「私を恋人にしろー!」と叫びながら走って来たのです。

 

“ヤバイ!”と思い、慌てて起きようとしたのですが、既に金縛り状態になっていました。

 

 完全に目が覚めて辺りを見渡しましたが、何も見えません。

 しかし、私の身体の上に邪悪な何者かがのしかかっている感じがしました。


 これは良くないと思ったので、いつものように腹に気合いを溜めて、一気に放出して、金縛りを解きました。


 その後、体調不良を心配していたら、案の定、猛烈な腰痛が襲ってきました。

 よく幽霊を見たり不吉な事があると、なんとなく調子が悪くなるとか、気のせいで体調が悪くなったりします。

 しかし気のせいとか、そういうレベルでなく、実生活に支障をきたすほど腰が痛いのです。

 トイレに行きたくてもベッドから立てなくて、失禁しそうになるレベルで痛いのです(漏らしてはいませんよ)。

 やはりエネルギーを吸われているのかもしれません。


 しかし今回は前の腰痛よりも容態は軽く、また嫁の看病もおかげですぐに治りました。



 女の幽霊の正体はよくわかりません。また、なぜ私を恋人にしたがっているのか不明です。

(こんな事言うと嫁に怒られたそうですが、モテるなら生きている女性の方が良いです 笑)


 ただ言える事は、その時の私は悩みごとを抱えていて、精神的に弱っており、思考もネガティブでした。

 このような精神面の不調やネガティブな考えが、低い周波数を出し、同じ低い周波数の浮遊霊や未浄化霊を引き寄せたのだと考えています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る