私が実際に聞いたり、体験した怖い話!

東樹

第1夜 つきまとう女の幽霊 その1

【はじめに】

 夏に納涼の意味を込めて、私の怖い実体験をTwitterにてツイートしていたら、想像していた以上にフォロワーの方々から好評で、折角だからカクヨクに投稿してみようと思いました。 


 これから書いていく物語には、不思議なお話、奇妙なお話、また怖いお話もあります。これらは、全て私自身が実際に体験したり、また人から聞いたものもあります。


 物語として盛り上げる為、多少の脚色があるものの全て事実であると、ここに宣言させてもらいます。


 幽霊や怪奇現象を信じている方ならともかく、人によっては信じられないお話かもしれません。

 しかし、信じるか信じないかは、貴方の自由です。そのような方はおとぎ話だと思って読んでください。



 その女と出会ったのは、結婚する前でした。

 

 ある日、夢の中で、謎の女に後ろから掴まれるという夢を見ました。

 何故か私は、その女を直感的に“良くない霊だ!”と感じ取り、飛び起きました。

 

 目を覚ましたのですが、身体全体が痺れて全く動きません。所謂、金縛りというやつです。

 姿は見えませんが、邪悪な何かが寝ている私の上にのしかかっている感じがしました。


 見えてしまったら、もっとビビっていたかもしれませんが、姿が見えないのならこっちのもです。  

 私は何度か金縛りにあった事があり、割りと慣れていました。こいう場合、腹に気合いを溜めて、一気に放出すると簡単に金縛りが解けます。 

 

 いつものように金縛りを解いて、気分を入れかえるためにシャワーを浴びて、出勤しました。


 気にしすぎる事も良くないので、その日は朝の事を思い返す事もなく仕事をしていました。

 

 異変は終業間際に起こりました。

 

 ジンワリと腰が痛くなってきたなと思うと、そのまま猛烈な腰痛に襲われてしまいました。その日は歩けないので、車通勤している上司に車で家まで送ってもらいました。

 

 一度ベッドに横になったら起き上がれないくらい腰が痛くて、トイレにいくのも一苦労するほどで、危うく失禁しそうになるほどでした。

  

 三日ほど仕事を休み、しばらくすると腰痛も良くなりました。


 思えば夢に出てきた女の幽霊に身体を触れられたから、私のエネルギーを吸われて腰が痛くなったかもしれません。

 

 これだけのお話だと、ただ偶然が重なっただけで、腰痛と女の幽霊は関係ないように思えます。

 しかし、この後、また同じ女の幽霊が現れたのです。

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