79 第7話までの主要登場人物紹介

※第7話は戦闘が無かったので主要人物たちのレベル変動がありません。

 従って、いつもの主要人物ステータス一覧ではなく、人物紹介に代えさせて頂きます。




・ハーキュリース=ヴァン=アルトリーリア=クルーガー

 本作の主人公。元日ノ本一と称された大剣豪。その魂がエルフの少年の中で生き永らえている。刀を使った圧倒的な剣戟戦闘技術を武器に戦い抜く。通称はハーク。

 前世での周囲の評価は、要領が良くちゃっかり者で遊び上手な女好きで趣味人の爺さん、という印象だった。この性質は多分に受け継がれているが肉体の影響もあり、変化しているものも多い。

 現実主義者でありながら理想を忘れない思考の持ち主であり、他人から見れば矛盾と思える行動も多く、一度仲間と認めたり、気に入ってしまった相手にはとことん甘いくせに、一度倒すと決めた敵には一切の容赦も見せない。



・虎丸

 ハークの家系を3代前から守り、支える魔獣。ただし、前の主人たちとの関係が良好であったかどうかは不明。

 ハークがこの世界に来た最初の戦闘で精霊獣へと進化、習得していた『念話』のSKILLで直接会話が可能になった。

 主であるハークには最も頼りにされており、明確に相棒認定されている。

 戦闘は能力的にも所持SKILL的にも近接スピード型。魔法は使えないが、鋭い五感を駆使して索敵もこなす。初出は04 第1話02より。



・エルザルド=リーグニット=シュテンドルフ

 元レベル100のドラゴンの精神体を構造ごとそっくり自身の魔晶石へと書き写した存在。それ故、知恵と知識はあっても考えることは出来ない。電子アーカイブのようなもの。売却するワケにもいかず、その肉体と共にハークが保管している。肉体は『魔法袋マジックバッグ』の中に云わば封印。精神は魔晶石に宿り、ハークが首からぶら下げた袋の中で、文字通り知恵袋となっている。初出は一応、現在の存在になったところから、とすると20 第2話10終から。



・スウェシア

 通称シア。グラマラスで大柄で褐色肌の美人。ハークと虎丸の最初の仲間になる。女性冒険者にして古都に居を構える鍛冶職人店店主。

 人間と亜人の混血で蔑称的にオーガキッズと呼ばれる。その所為で冒険者では仲間が出来ず、性別の所為で店も閑古鳥であった。

 種族的な特色のお蔭で戦闘能力は非常に高い。また鍛冶職人としての腕も確かでハークの魔物専用大太刀『斬魔刀』を造った。初出は25 第3話03より。



・シン

 つい最近、冒険者を志した少年。16才。年齢よりも大人びて見られることが多い。敵国からの難民であるスラム民の実質的リーダー。ハーク達のパーティーに入り、どんどんレベルアップしていく。素直な努力家でハークとの相性は良い。初出は名前も明かされぬ13 第2話03より。



・ユナ

 スラム民の中で一番の年下の幼女。年齢は5才。ハークに助けられて今生きているという認識を持っている。後に重要な役割も? 初出はシンと同じ13 第2話03より。



・テルセウス&アルテオ

 王都大商人三男坊とその従者ということに・・・・・・なっている。家とは一応切れたということにも・・・・・・・なっている。ラウムを通じてハーク達パーティーに護衛を依頼。その過程でパーティーに加入し、その後刀の使い方を教わる弟子的な立場に。

 テルセウスはやや魔法主体の『魔道騎士マジックナイト』、アルテオは純粋な近接系『騎士ナイト』。アルテオはハークによると槍などの長物に対する適正がある模様。高額高性能な法器を多数所持している。初出は09 第1話07終から。



・ダリュド&取り巻き二人

 この世界で初めてハークが戦った敵。ハークを殺そうとして結果的にハークと虎丸のコンビに返り討ちになったが、まさに紙一重の戦いであった。ダリュドは『四ツ首』所属の殺し屋で、古都3強にも名を連ねる男だったが、他の二人と同じく自分よりもはるかに弱い敵しか相手にしてきて無かったことが仇となり、一度形勢逆転された際にも碌な抵抗が出来ず、底力をみせられなかったことが敗因。



・『四ツ首』のソーディアン支部長

 自らは手を汚すことの殆ど無い初老の男。ダリュドにとっては上司で、ヴィラデルにとっては雇い主。表向きはバー・ロストワードのオーナー。誰にも明かすことはないが結構な野望家。プライドも高く、自分を見下すことを許さない。初出は08 第1話06より。



・ゼーラトゥース=ノウラ=バレリア=リュクセイ=モーデル

 ハーク達が現在居る国家、モーデル王国の前国王にして、ハーク達が活動拠点としている古都ソーディアンの御領主様。帝国との長きにわたる戦争を終結させ、現帝国皇帝の実の妹を息子の嫁として差し出され、同盟関係を結ぶことで25年来の平和を実現させた英雄と国民には認識されている。我慢強く、思慮深く、身内や国民に対しても愛情深いが孫の第一王太子、アレサンドロ=フェイロ=バルレゾン=ゲイル=モーデル、通称アレスの評価だけは圧倒的に低い。初出は21 幕間②より。



・ソーディアン筆頭政務官

 前領主、公爵時代からの筆頭執政官。おべんちゃらは得意だが、それ以外は無能と先王ゼーラトゥースには判断されかけている。公爵時代の古都を陰で牛耳っていた。その所為か、この古都の裏の勢力とも付き合いがあり、無役になって伯爵となった元領主ともつながっている。初出は21 幕間②より。



・ラウム

 ゼーラトゥース自身によって発掘、育て上げられた者の一人。盗賊団の長だった過去があり、その頃に培った魔法技能と臨機応変さで、ゼーラトゥースの側近を見事に務めあげている。ゼーラトゥースがまだ国王だった時代から傍に仕えており、彼への忠義は人一倍。中央を離れたことで、古都ソーディアンの領主となってから腹を割って話せる側近が殆どいなくなったゼーラトゥースを公私に渡ってサポートしている。初出は21 幕間②より。



・ジョゼフ=オルデルステイン

 古都ソーディアンにある冒険者ギルドのモーデル王国本部を束ねるギルドマスター。本部長とも言える立場にあるが、ギルド全体の意思統括を行える立場では無い。非常に面倒見が良く、細かい事には拘らない性格で、自らが直接指導した冒険者達も多く、彼を慕う者は非常に多い。結構なお歳ではあるが、加齢によるバッドステータスもまだ無く、充分に現役でやっていける力もある。実はギルド長の立場にはそれ程こだわっていない。初出は14 第2話04より。



・マーガレット=フォンダ

 古都ソーディアン、ギルド本部医務室長にして『治療師リカバリー』。ジョゼフが父親的立場で冒険者を纏めているのに対し、彼女は母親的、いや、おばあちゃん的優しさで冒険者達に慕われている。ふくよかな抱擁感のある容姿も手伝って、私的な相談事を持ち込む女性冒険者は多い。ジョゼフとは年齢も近く、現役時代からの付き合いもあり、好相性。初出は24 第3話02より。



・『松葉簪マツバカンザシ』のジーナ、リード、ケフィティア

 古都ソーディアンを拠点に頂く中堅冒険者パーティー。ジョゼフから直接、先王からの依頼でもあるヒュージドラゴン捜索の任を請ける。ジーナはとある商家出身、リードとケフィティアは同じ年頃の従業員で元々仲が良かった。3人共、ギルド寄宿学校の卒業者であり、リードに至ってはジョゼフの直接指導を何度も受けた弟子的な立場。それ故、ジョゼフの言葉には逆らえない、というより逆らう意思が薄い。

 再登場予定。初出は11 第2話01より。



・モンド=トヴァリ

 古都ソーディアン一の鍛冶職人と称される顔役。ただし、本編では言及してはいないが、武具鍛冶職人内での重鎮としての地位は返上している。武具鍛冶職人街を牛耳ろうと清濁硬軟の手を尽くしていたが、ハークのカタナを見て大いなる可能性を見い出し改心。現在は古都ソーディアンの鍛冶職人街をカタナの一大生産地として発展させようと尽力している。普段は下品なことも平気で言うひょうきんな好々爺だが、鍛冶仕事になると途端に厳しく人が変わる。大事なことを2度言う癖がある。

 ハークの大太刀『斬魔刀』の製作にも最終的に関わった。王都にも支店があり、息子夫婦が立派に勤めあげている。この街で鍛冶職人を続けていても未来が無い可能性が高かったことから、王都に送り出したことは後悔していないが、孫に会えないのが悩み。初出は28 第3話06より。



・ズィモット兄弟

 『四ツ首』に所属する腕力自慢のゴロツキ。殺し屋ではない。再登場の予定あり? 初出はモンドと同じ28 第3話06より。



・ゲンバ=カールサワー

 古都を襲った謎の集団の長。部下と共にジョゼフに重傷を負わせ、その後ハークと壮絶な剣撃戦と魔法戦を繰り広げた。上質な魔法戦法を体験させて貰ったハークは、彼をすっかり気に入ってしまい、再戦の為にも出来れば逃がしたがったのだが、最終的には自爆魔法を使用し自ら命を絶った。この世界に於いて、敵味方の立場すらも超えてハークに認められた人間の一人。初出は55 第6話04より。



・ヴィラデルディーチェ=ヴィラル=トルファン=ヴェアトリクス

 高レベルの『魔法戦士ミスティックファイター』。古都3強に名を連ねてはいるが、実力は完全に一人抜け状態。ハークと虎丸以外は知る由もないが、ダリュドが死亡した事実により、彼女の戦力的優位は表向き・・・誰も邪魔できない状況にある。400年近くの時を生きており、その長きにわたる時間の中で習熟した魔法力は専門職も敵わないマスタークラス。剣技もある程度の水準にあり、レベルでは判断できない程の実力を備えている。

 大柄でグラマラスで褐色美女と、シアとはゴールドブロンドの髪の色以外は似通った部分が多い。だが、シアとの最大の違いは自分の魅力を自覚し、誇りに思い、最大限に利用する点にある。長年の経験で自分の魅力に相手が魅了されているかされていないかが手に取るように判る危険な毒婦。その魅力に負けた人々を利用し、使い捨てにする事にも全く罪悪感を感じることはない。

 ある目的のために行動している。

 ハークには明確に敵判定されており、ハークがこれ程の敵意を見せるのは前世と今世を含めても初めての事である。初出は第1話06から。





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