66 第6話終了時点での主要人物のステータス一覧




※便宜上分かり易さの為、性別を表記しておりますが、本来『鑑定』及び『鑑定法器』では性別までは看破できません。

※武器は装備する、つまりは握ることではじめてプラス数値の効果を発揮します。




ハーキュリース=ヴァン=アルトリーリア=クルーガー


愛称:ハーク

種族:ウッドエルフ

性別:男

クラス:『魔獣使いビーストテイマー

LV:19

攻撃力:44(刀+90)(大太刀+110)

防御力:25(大太刀+10)

魔導力:55

速度能力:56(刀-5)(大太刀-11)

精神力:52

最大HP(最大耐久力):31

最大MP(最大魔法力):57

最大SP(最大持久力):32

SKILL

 『回復ヒール

 『種火リトルファイア

 一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 奥義・『大日輪』

 一刀流抜刀術奥義・『神風』

 秘剣・『山津波』〈NEW〉

 ????(潜在能力)


称号

 なし

功罪

 なし



補足説明


・『回復ヒール

 回復魔法。水系統の魔法であり、水を物質変換して傷を埋めるように治療する。魔力効率は非常に悪い。が、ある程度以上の魔法力の持ち主であれば部位欠損すら治すことが可能。現在のハークにはまだまだ魔力不足。


・『種火リトルファイア

 火系統の生活魔法。指先に小さな火を発生させ、焚き木に着火する。飛距離は30センチ程度。魔力効率が良い代わりに、魔力をどれだけつぎ込んでも威力も飛距離もほとんど変化しない。


・一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 ハークがこの世界で初めて顕現させたSKILL。無我夢中で発動させたが故か、その時発した言葉全てが技名として世界に刻まれてしまっている。前世の剣術家、示現流開祖・東郷藤兵衛重位とうべえしげかたが見せた、岩塊ですら一刀両断にする秘技を、彼なりにこの世界で完全再現させた技。発動には非常に時間がかかり、約10秒と実戦での使用をためらう程に長い。さらにこの世界のSKILLシステムのお蔭で、技名を一言一句発言しないと上手く発動しないこともある。当然、実戦であれば相手にバレバレ。数々のデメリットを抱えてはいるが、威力は正に断てぬものなし。レベル100のドラゴン相手に逆鱗を斬り裂いている。これさえ決まれば、という超強力なSKILLではあるものの、実戦で使用するには仲間のサポートは必須。また、一撃にほぼ全ての魔力と周囲の精霊の助けを必要とし(尚、精霊が陰ながらサポートしていることをハークは現時点で気づいていない。また、発動に10秒という長い時間を必要とするのは精霊が彼の刀に集まるのにかかる時間も原因の一つ)、SPも大量消費する関係で事実上、一回の戦闘で一発限り。しかも、その後の戦闘がほぼ不可能となるという超絶リスキー技。


・奥義・『大日輪』

 この世界のSKILL構造を理解したハークが新たに開発した刀技。踏み込んで、魔力を込めた刀を360度水平斬りすることで周囲を薙ぎ払う。新開発した大太刀と合わせれば、自分を中心に半径3メートルの周囲を完全に制圧することも可能。本来は対集団戦で威力を発揮する。武器を完全に振り切る関係上、躱されれば大きな隙を相手に晒すことになるが、大太刀のリーチにより後ろに躱されるのであれば問題ないと思われる。大太刀の切れ味と相まって消費魔力の割に威力が高い。


・一刀流抜刀術奥義・『神風KAMIKAZE

 ハークが『連撃』を参考に新開発し、ぶっつけ本番で習得したSKILL。その名の通り抜刀術、つまりは居合斬りであるが、抜刀の際に刀だけでなく鞘にも魔力を流し、鞘の内部で爆発させて、その反動を利用して剣速、及び斬撃力を大幅に向上させる技である。無論、無茶な使用法であり、本来であれば刀と鞘へのダメージは計り知れず、双方砕け散ることになりかねないが、刀と鞘を魔力で包むことでコーティングし、この問題をクリアしつつ更に威力の向上に役立てている。また、技の発動、抜刀から攻撃、そして元に戻すかのように納刀という一連の動作をSKILLの流れ自体に組み込んでいる。これにより、構えから「一刀流抜刀術奥義」の言で発動、攻撃からの流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメる、という、技名を発声している最中に攻撃が完了している、この世界では変則的な戦闘SKILLとなるばかりか、技が完結した瞬間にまた同じ技を打てる体勢に戻るため、1対1で相手を正面に捉え続ける限り隙が全く存在しない効果も生む。

 その剣速は速度に於いて『一つの極致』に達しており、前世の世界に於いて、人間の関節構造上最速を優に超克、ステータスの恩恵を受けた今世の世界だからこそ実現できた剣閃となった。ハークはこの技を『一つの完成形』『限界を乗り越えた一撃』と評している。

 ただし、ハークの体格上の問題、つまりは現在の腕の長さ故に大太刀『斬魔刀』では使うことが出来ず、それよりもリーチの短い剛刀でのみ使用可能である。その為、単体攻撃用、並びに、対人専用SKILLとも言える。


・秘剣・『山津波』〈NEW〉

 虎丸の『斬爪飛翔ソニッククロー』を参考に、『音速斬撃ソニック・ブーム』というSKILLにて斬撃を飛ばすことが可能という事を知ったハークが、レベル不足故に『音速斬撃ソニック・ブーム』を習得できなかったがため、新開発したSKILL。所謂、地走り。助走後、魔力を込めた剛刀、或いは大太刀で地面を斬り上げることで土石流を発生させ、込めた無数の斬撃で離れた敵も斬り刻む。対集団でも使えないことはないが、どちらかと言えば対個人戦向け。威力は『大日輪』に大きく劣るが、消費魔力はそれよりも多い。リーチは約15メートル。空中の相手には使用できない上に、リーチ(『斬爪飛翔ソニッククロー』は約30メートル以上)や威力の面で参考にした『斬爪飛翔ソニッククロー』には及ばない。しかし、他の人間からすると、本来ならレベル30後半で漸く習得できる斬撃飛ばしを僅か19というレベルで実現したことは大いに驚嘆に値し、非常識レベルとも評されるべきものである。


・????(潜在能力)

 潜在的に備えてはいるが、まだ完全に己のものにしていない能力。その為、任意の能力発動は出来ず、発動出来たとしても不完全。

 秘めたる特殊能力と言えば聞こえはいいが、一生ものに出来なかったり、出来たとしてもそれが一体何の役に立つの?と首を傾げるような能力であることも多く、ハーク自身もそれ程期待はしていない。



総評

 ゲンバとの戦いで魔法戦の一端を味わったハーク。土壇場で秘剣・『山津波』を開眼、習得したことで戦闘に勝利し、遠距離攻撃も遂に取得した彼であるが、魔法SKILLへの興味は増すばかりである。





虎丸(※変わってない)


種族:ビャッコ(精霊獣)

性別:なし(精霊獣になった際に性別の概念が消えた。元々の性別は実はメス)

LV:38

攻撃力:155

防御力:73

魔導力:39

速度能力:235

精神力:72

最大HP(最大耐久力):111

最大MP(最大魔法力):68

最大SP(最大持久力):103

SKILL

 『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 『森林の王者キングオブフォレスト

 『斬爪飛翔ソニッククロー

 『野生の狩人ワイルドアサシン

 『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 『鑑定』

 『念話』

称号

 ハーキュリースの守護精霊獣

功罪

 なし



・『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 大型の四足型魔獣種の一部が持つ特殊能力『魔獣の剛毛皮ワイルドペレイジ』の強化版。ビャッコに進化の際、獲得した。戦闘中に全身の毛が強靭になり、生半可な斬撃を弾き、打撃にも強い。レベルに比べ低い防御力をこれで補う。


・『森林の王者キングオブフォレスト

 フォレストタイガーのみが持つ特殊能力『森林の悪魔フォレストランペイジ』がビャッコに進化した際に強化されたSKILL。『森林の悪魔フォレストランペイジ』が森林での戦闘時のみ機動力を向上させる効果に対して、障害物が多い場所であれば何処でも発動するようになった。この為、ビャッコは元々のステータス傾向も手伝い、かなりのスピード特化となる。


・『斬爪飛翔ソニッククロー

 ビャッコに進化した際に獲得した新SKILL。斬撃を飛ばす武術SKILL『音速斬撃ソニック・ブーム』に対する、飛ぶ斬撃の魔獣版。効果もほぼ同じ。


・『野生の狩人ワイルドアサシン

 フォレストタイガーの頃から持つSKILL。暗殺用SKILLのようなもので、隠れれば周囲に溶け込み見つかりにくくなり、その状態で敵に発見されずに初撃を与えられるとダメージボーナスを得られる。


・『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 一部の魔物・魔獣種・龍種が使う大咆哮。主に威嚇の他、大音響による耳をつんざく効果、ヘイトを集めたり、恐慌を与えたりといった効果を対象に与えるが、龍種など能力が高くなると物理的な力を持つようになり、人間種など軽く吹き飛ばしたりできるようになる。


・『鑑定』

 相手のレベルを瞬時に読むことが出来るSKILL。更に時間をかけて対象者を凝視すれば、ステータス、所持SKILL、称号や功罪、さらには現在のHP、MP、SPまで看破出来るようになる。その為、戦闘には非常に有効なSKILLであり、『鑑定』SKILL持ちにブラフは通用しない程である。が、取得条件が非常に困難で、人間種全体で見ても取得者は僅か。


・『念話』

 喉の構造から言葉を発することの出来ぬ魔物、魔獣種、龍種が意思疎通を行う際に使用するSKILL。ある程度の高度な頭脳を持っていなければ意味は無く、そういう意味でもある程度以上の上位種でなければ扱うことは出来ない。水中を始め、発声不能な状況でも会話可能であり、『念話』SKILL持ちであっても基本的には他人の会話内容を盗み聞くことは出来ないため、実はかなりの有用SKILL。ただし、『鑑定』SKILL並みに取得条件は困難で、亜人種にはそれなりに居るが、人族での習得者は少ない。『念話』可能距離は通常100メートル程度。熟練者は1キロメートルまで届くが、対象者の位置を正確に掴んでいなければならない。尚、受け手側の精神値が高ければ、煩い場合や煩わしい場合に遮断することも可能。



総評

 ハークのサポートや移動手段として徹しているせいか今回はマトモに戦っていない。もし全力で参戦していれば襲撃者たちは壊滅していた可能性もある。





ジョゼフ=オルデルステイン


種族:ヒューマン

性別:男

クラス:『戦士ファイター

LV:31

攻撃力:85(斧槍+25)

防御力:82(斧槍+5)

魔導力:56

速度能力:70(斧槍-20)

精神力:72

最大HP(最大耐久力):101

最大MP(最大魔法力):71

最大SP(最大持久力):99

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

 『剛連撃』

 『剛乱撃』

称号

 古都のギルド長、

功罪

 ソーディアンの英雄



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。


・『剛連撃』

 名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。


・『剛乱撃』

 『剛連撃』と非常に酷似したSKILL。ある意味劣化版とも言える。このSKILLは攻撃力と攻撃速度はそのままにコントロールをある程度手放しており、それが消費MP軽減に役立っている。それ故に精密な攻撃は出来なくなっており、ランダムに近くなる。



総評

 レベルとステータスだけではなく、培ってきた技術と経験は本物。強者として一時はゲンバも圧倒していた。実は10数年ぶりにレベルが上がっている。





ゲンバ=カールサワー


種族:ヒューマン

クラス:『暗殺者アサシン

LV:30

攻撃力:71(小直剣+8)

防御力:68(軽鎧+5)

魔導力:75(小直剣+10)

速度能力:72(小直剣-5)(軽鎧-5)

精神力:73

最大HP(最大耐久力):88

最大MP(最大魔法力):90

最大SP(最大持久力):90

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

 『暗殺の仕事人』

 『氷魔法の初級者アイシクルノーヴィス

 『氷柱の発現アイシクル・スパイク

 『帝国に栄光をハイル・レオン

称号

 暗殺者の長

功罪

 殺人、窃盗、傷害、詐欺



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。


・『暗殺の仕事人』

 暗殺用SKILL。隠れると周囲に溶け込み見つかりにくくなり、その状態で敵に発見されずに初撃を与えられるとダメージボーナスを得られる。虎丸の『野生の狩人ワイルドアサシン』より攻撃倍率はやや低いが、実質同様の効果を齎す人間用SKILL。


・『氷魔法の初級者アイシクルノーヴィス

 氷魔法系統の初級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。初級氷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。氷魔法は相手の体温を下げて動きを鈍くさせる効果と、相手に鋭利な氷柱を放ち、直接的なダメージを与える魔法に大別でき、敵を確実に仕留め得る魔法との認識が高い。


・『氷柱の発現アイシクル・スパイク

 自身の魔力の届く範囲内で巨大な氷柱を発現させる魔法SKILL。地面などの固定された物体から生え伸び標的に突き刺さる、もしくは簡易的な壁の役目を果たす。ただし、強度はそれ程でもなく、生成しきった後はどちらかと言えば脆い。標的が見えていなくとも発動可能であり、物陰に隠れ潜んだ敵にも有効。


・『帝国に栄光をハイル・レオン

 近年、帝国で開発された新魔法。発動すると術者の魔法力を全て使い切るまで、炎を術者自身の身体の周りに発生させる狂気の魔法。自爆魔法であり、敵にしがみついて発動すれば巻き込むことも出来る。そうなると抱きつかれた方はその状態の至近距離で相手を一撃で倒せるくらいの攻撃SKILLが必要となり、同レベル帯ではほぼ詰みと言える。一度発動させてしまうと死ぬことになるため、習得には特殊な工程が必要である。



総評

 『暗殺者アサシン』は『魔法騎士マジックナイト』と似たような傾向にあるが使用する武器の関係でどうしても近接戦闘能力が劣る。その代わりと言っては何だが、『暗殺の仕事人』SKILLにより、不意打ち及び先制攻撃を得意としている。また、1種類だけとはいえ、中級までの魔法をマスターしており総合能力は非常に高かった。





ヴィラデルディーチェ=ヴィラル=トルファン=ヴェアトリクス


愛称:ヴィラデル

種族:砂漠エルフ

性別:女

クラス:『魔法戦士ミスティックファイター

LV:36

攻撃力:91(大剣+30)

防御力:78(鎧+15)

魔導力:122(籠手+22)

速度能力:101(大剣-20)(防具-18)

精神力:98

最大HP(最大耐久力):92

最大MP(最大魔法力):121

最大SP(最大持久力):99

SKILL

 『氷魔法の極者フローズンマスター

 『火魔法の達者ファイアスターター

 『雷魔法の極者ライトニングマスター

 『風魔法の極者ストームマスター

 『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 『連撃』

 『剛撃』

 『剛連撃』

 『精霊視』

称号

 アルテア国の救世主

功罪

 強盗、窃盗、詐欺、傷害、ドルファ村の恩人、アルテア国の恩人



・『氷魔法の極者フローズンマスター

 氷魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの氷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。魔法が本職である『魔法使いマジックユーザー』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少ない。


・『火魔法の達者ファイアスターター

 火魔法系統の初級、中級までの全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。

あくまでも中級までだが、火魔法は威力に特に優れる。因みに火魔法には中級に回復速度を爆発的に高める治癒魔法があり、これにより回復役を務めることが可能。


・『雷魔法の極者ライトニングマスター

 雷魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの雷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。魔法が本職である『魔法使いマジックユーザー』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少なく、2つ以上も極者SKILLを持つヴィラデルはまさに魔法の申し子。


・『風魔法の極者ストームマスター

 風魔法系統の以下同文。魔法が本職である『魔法使いマジックユーザー』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少なく、3つまで所持できているのは本人の資質も多分に関係してはいるが、エルフの長い寿命が故とも言える。


・『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 土魔法系統の初級魔法を全て使うことが出来るSKILL。土魔法は野外活動する際に便利な魔法が多く、その為に取得した。


・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで、一時的に攻撃速度を高めるSKILL。使用し続ける時間によって消費魔力は変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。


・『剛連撃』

 名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。


・『精霊視』

 この世界の空気中に存在する魔法を生む存在、精霊を視ることが出来得るSKILL。エルフ族の素質を持った者しか取得できない、非常に珍しい先天性SKILL。精霊の動きを見ることで危険を察知したり、敵がどんな魔法を発動させようとしているかの予兆を掴むことが可能な有用性を持つ。



総評

 レベル36にして魔法の専門職であっても1種持つことすら難しいマスターSKILLを3つも所持する上に、達人魔法SKILLも1つ取得している。エルフの成長傾向に準じる高い魔導力も手伝い、魔法遠距離戦闘ではレベル40を超える戦闘能力と言っても過言ではない。これ程多種の魔法SKILLを所持しているのはやはりエルフの長い寿命が関係しているのだろう。

 これに対して、戦士系近接戦闘能力は同レベル帯で考えても凡庸な能力しか持っていない。しかし、本来、近接戦闘に向いていないエルフの成長傾向も装備品である程度は補っており、明確に劣っているというものでもない。砂漠エルフはウッドエルフに比べれば成長傾向の偏りがややマイルドでもあるということも、これに強く影響を及ぼしている。




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