第14話:偽物再び
「……まだかな」
春夜の控え室前でアキは、時雨達と着替えた春夜が出て来るのを今か今かと待っていた。
待っている間、他の者達は携帯を弄ったり、外の様子に関して話しているが、アキは内心ドキドキが止まらず、チラチラと控室の扉を見てしまう。
――始まりの覇王がコスチュームを着て、本気の試合をするんだよね。
何と言っても相手は二番目の覇王――ティア・クリスヘイム。
七年前の世界大会の決勝。その試合はアキにとっての原点。それの再現、始まりの覇王に憧れた試合。
楽しみじゃない訳が無い。ワクワクしない筈がなかった。
「……あの時の試合を――始まりの覇王の戦いをもう一度、直に見れるんだ」
思わず呟いてしまった自身の言葉にも、嬉しさという感情が湧き出て何か恥ずかしい。
けれどアキは独り言を言った気恥ずかしさから、反射的に周囲を見回した時だった。
「フンッ……あまり過剰な期待はしない方が良いと思うがな」
アキの言葉とは裏腹に、独り言が耳に入って反応したサツキの声は不機嫌一色。
原因は間違いなく先程の春夜の言動。だからといって不機嫌を撒き散らされてアキは良い気はしない。
だから表情に不満を出し、負けじとサツキの方を軽く睨む。
「……別に良いじゃないですか。人がどう思うが勝手でしょ?」
「だったら貴様も独り言を呟くな。私は奴に関する言葉なんて極力聞きたくはない」
なら耳栓しながら仕事すれば。アキはそう思いはしたが口にせずに我慢する。
大切な試合の前というのもあって言葉を飲み込む事に成功するが、それでもサツキの態度は気に入らないのは変わらない。
――こんな人がEPだったら、そりゃEPの評判も悪い訳ね。
アキですら聞く、当たり前すぎるEPの評判。
自分が生まれる前には警察の派生――仮想サイバー犯罪対策組織として存在したEPだが、古臭くなった政府の高官達が仮想犯罪を甘く見た事。
予算と人員育成に手を抜いた事で結果を出せず、解体寸前の所を天童 閏により拾われてEP(エレメントポリス)に姿を変えた経緯がある。
――けど仮想空間と違法EPによるサイバー犯罪は増加の一途なのよね。
餅は餅屋――に任せればいいと言うが、現実は甘くない。
現在のEPは仮想EAを使った犯罪は疎か、違法Pの摘発にも手を焼き、対処失敗や隊員の傲慢な態度により評判は悪い。
閏と一部の隊員だけが結果を出しているだけであり、他の者達は技術よりもプライドだけはある典型的な税金泥棒の印象は拭えていなかった。
――しかも警察の組織なのに、実際はTCとかの“企業連”の私兵だし。子供だって大した連中じゃないって知ってるわよ。
今は政府よりも、この仮想管理社会を作った企業連合――通称:企業連が権力を有している。
その筆頭がEAWを作ったTCであり、改革したのもってEPは警察系でありながら企業連の私兵の様に動く事も多いが、EAの実力ならばそこら辺のPの方が高いのが現実だった。
そんな現実にいるサツキ達に、これ以上相手するのも嫌になったアキは小さく溜息を吐いた。
「……春夜さん、まだかな」
「待たせたかな?」
呟いた直後、それに応える様にアキの背後から春夜の声が聞こえた。同時に扉の開く音も。
楽しみ半分・緊張半分のアキは、内心でドキッとしながらも強がりの文句を言おうと振り返った。
「もう遅い……で……す」
振り返えるとアキは徐々に言葉を失ってしまう。その理由は待ちに待った春夜の姿にあった。
「……凄い」
黒・紫の色によって染められた陣羽織。一部一部が月の様な神々しい黄色も使われていた貫録のある衣装。
それを纏った春夜の姿も髪を後ろに一纏めにされていた。よく見ると、桜のデザインの留め具によって簡易的に纏められている。
それは本物の武将・剣豪の様に凛々しく、不思議と周囲を落ち着かせる様な雰囲気を出していた。
「待たせたね」
「……えっ。い、いえ! そ、そんな待ってないです!」
緊張してアキは言葉が上手く言えなかった。
これは反則だ。少なくとも、嘗ての雄姿を覚えているアキにとって、今の春夜の姿は思い出補正からと日頃のギャップもあって新鮮な格好良さがある。
「おっ……やっと主役の登場か?」
「す、凄いカッコイイっす!?」
主役の登場に時織は余裕があるように楽しそうに見ていたが、時雨はアキ達同様に始まりの覇王世代。その憧れもあって口元を抑えながら目を輝かせている。
また鳥杉や染森の二人は「おぉ~」と若干の新鮮さを感じ。EPのサツキ達も、服装からの印象と雰囲気の変化から目を開けてポカンとしていた。
「どうかなサツキちゃん。似合ってるかな?」
「!……フンッ。――まぁ馬子にも衣裳だ」
気付いた春夜に聞かれても、サツキは素直に似合うとは言わない。
だが言い方や雰囲気を見れば彼女が似合っていると思っている事はバレバレで、春夜も小さく笑った。
「ハハハ……皆の御眼鏡には叶った様だ。自分としても久しぶりのコスチュームだから身が引き締まる」
本当にいつ以来だろう。新調してはいるが、それでもコスチュームを纏って戦うのは。
このコスチュームを着て、控室にも聞こえてくる大きな歓声を聞くのは。
――本当にあの日以来……待たせたなティア。
「ハハハ……!」
春夜は思い出して笑った。
第一回の世界大会開催前から、数々の大会で自身と激戦を繰り広げたティアとの思い出を。
戦う度に機体を修理しなければならない程に激しく、大会では自身が全て勝利を収めているが練習試合などではティアの勝率が高い。
そんな宿敵との戦いを前に、思わず笑う程に心がはしゃぐ。身体がワクワクしてて武者震いして仕方なかった。
「春夜さん?」
「あぁ――行こう」
様子が変と思ったアキが春夜に声をかけるが、当の本人は冷静に頷く。
顔を会場へと真っ直ぐに向け、その目には会場に既にいるであろうティアしか見えない。
春夜はゆっくりと足を会場へと進ませ、その後ろ姿を見ていたアキ達も息を呑みながら付いて行った時だ。
時織が待っていた様に後方のメンバーに合図を出す。
「じゃあこっちも準備するか。大将の出陣だ、恥は掻かせられねぇからな」
「おいおい、一体何をするつもりだ?」
周囲の動きが何やら慌ただしくなり、春夜は時織達が何か考えがあると察したがハッキリ言って初耳。
なんかドッキリでも仕掛けてるのかと冷や汗を流し、ドキドキしてしまう。
「ハハ、まぁそんなに心配なさんな。――ただ始まりの覇王の出陣だ、それに恥を掻かせたくないんだよ俺等はな」
こんなフワフワした奴でも始まりの覇王、その出陣だ。恥は掻かせられないと時織達は準備をしていた。
上級プレイヤーの戦いでは試合は来場から始まっており、傘下のチームを大勢引き連れて己の力を示す者。ド派手に演出する者様々。
けれど春夜はそんなのを気にする質ではなく、それが後々に春夜の首を絞めるのではないかと時織達は不安だった。
――だから、せめてもの恩返しじゃねぇけど。これぐらいはさせてくれよ春夜。
自分達を助けた覇王への恩返しを胸に、廊下の奥から他の朔望月のメンバーも集まり始める。
――その手に“黒い軍旗”をそれぞれが持って。
♦♦♦♦
既に会場は最高のボルテージとなっていた。
会場の人工島に建てられたEAWドーム。その中でも一大イベント用の大型エリアであるここは、収容人数10万人にもなるバトルドーム。
その会場には各国の上級Pから一般、メディアなどの者達も多くおり、各テレビ局や動画配信会社の者達も始まる前からカメラをフル稼働させる程。
「カメラスタンバイどうだ!? 間もなく始まるぞ!」
「メンバー全員! 絶対にこの試合の録画を失敗すんなよ!」
「覇王!! 頑張れよ~!!」
「覇王! 覇王! 覇王!」
歓声、怒号、そんな声量の声が聞こえてくる。
けれど全員の声からは楽しみであるという感情が溢れており、それを聞いていたティアは思わず笑みを浮かべてしまう。
「いつ以来かしらねセバス……こんなにも純粋な歓声を聞くなんて」
「えぇ、随分と久し振りですなぁ。ここ数年、お嬢様が勝つ事前提での歓声でしたし、ここまで盛り上がる事はありませんでした」
それはそれで一人のPとして妬けてしまう。
デザインパーツの製作・会社を設立も果たした自分だが、何かしらのイベントや大会、ましてや白金クラスのPとの戦いでもここまで騒がれた事はない。
「始まりの覇王……ですからか」
「でしょうね。そして好奇心でもあるんじゃないかしら?」
セバスの言葉にティアは何となく分かると、微笑みながら呟く。
始まりの覇王への好奇心――それは実力が未だ健在なのかどうか。
「銀クラスP・カオスヘッド率いる『双炎の魔王軍』……そして違法ゼネラル級の撃破。並みのPと機体では太刀打ち出来ないでしょうけど、上級P達ならば対処は不可能じゃない」
あの場にいた自身とセバス。そして無冠の騎士王・マックス・ペンドマン達でも撃破できたであろう。
そのメンバー以外も、あの会場で隠れて見ていたP達もそうだ。
違法ゼネラル級は多少は面倒に感じるだろうが、他の者達も、そしてティアにとっても『双炎の魔王軍』は酷く言えば雑魚集団に過ぎない。
「あの程度の連中を倒した程度では認めない。だからといって違法ゼネラル級撃破でも物足りない……そんな感じでしょうな。しかし、それではまるで――」
――お嬢様を当て馬にしている。
セバスは心の中で呟いてしまったが、その感情はすぐに消して表情にも一切出さない様にする。
未だに覇王最強は始まりの覇王の声は高い。その覇王の復活、実力の確認。それを出来て、最も適任なのが第二の覇王であるティアだ。
けれど今回の試合が春夜から望んだ事だろうとも、セバスは周囲の、二人の実力を計る様な雰囲気が好きじゃなかった。
「大丈夫よセバス。私は気にしてないし――寧ろ、望むところ」
「!……失礼致しました」
自身の内心を読まれた事でセバスは申し訳なく頭を下げる。
そんな彼にティアは怒る事もせず、ただ心配してくれた執事に感謝するように笑みを浮かべた。
「あなたが思うのも分かるわ。実際これだけのPがいても、この中でどれだけが本気で私達へ挑もうとしているのか……半分もいるのか怪しい。そんな彼等が分かり切った様に私と季城君を試そうとする、その事が気に入らないのでしょう?」
「……EAWも随分と変わりましたから。そう言う者も増えるのは分かっておりました」
昔は個人でのPが多かったが今ではチームを作り、属する者が増えた。
個人の実力がなく、数の力に頼り楽に勝率を稼ぐ為の者も多い。
そんな今となっては自らで実力を計ろうとする猛者はいない。
いたとしても、それぞれの“ランク特権”を守る為に冒険をしようとはしないのが現状だった。
「確かに昔に比べれば随分と温くはなったわ。嘗て私達と覇権を取り合ったPの多くも半引退状態だもの。――でも、そんな事は関係ない。私が季城君と戦う理由に他者は関係ないもの」
そう告げたティアの表情に一切の迷いはなく、瞳は力強く光っていた。
腕を、技術を、EAのカスタマイズに腕を磨いていた理由は周りに言われていたからではない。
只々、自身が春夜と戦い、勝ちたいから。純粋な己の意思に他ならない。
「……そうでしたな。お嬢様、ご無礼をお許しください」
セバスは気づいた様に、静かにティアへ頭を下げる。
ずっと見てきた筈なのに、この程度の事で傷付く訳がない程に強い女性である事を。
何と失礼な事をと、セバスはずっと頭を下げ続けるが、ティアは首を左右へと振って止めさせる。
「やめてセバス。そんな事を私は望んでいないし……なにより
ティアがそう言ったと同時だった。会場内に一際大きな歓声が沸いた。
その歓声にセバスは頭を上げ、ティアが真っ直ぐ向こうのP入場口に見ていると、そこには季城春夜と、その仲間達が何やら旗を持って入場して来ていた。
♦♦♦♦
コスチュームを身に纏った春夜が会場入りしたと同時、彼は盛大な歓声によって出迎えられた。
廊下からも声は聞こえていたが、いざ会場に入ればその規模も変わり、身体も骨から振動する程だった。
だが春夜はそれよりも時織達が持つ旗の方が気になって仕方なかった。
「いつの間に準備したんだ、こんな旗?」
「この日の為に準備してたんだよ、うちの大将は見栄えを気にしないからな」
「そうは言うが……これじゃ俺が率いてるみたいだろ?」
自覚を持つように言ってくる時織に、春夜はやれやれと頭を弄りながら旗に記された印に目を向ける。
「――四季に囲まれた黒い円……あぁ朔望月。つまりは新月か」
恐らく春・夏・秋・冬。それをイメージさせた桜や紅葉を周囲に纏う黒い月。
それが朔望月――新月であるのに春夜が気付くのに時間は掛からなかった。
同時に、そんな旗を掲げているのを見た周囲の観客達は覇王がチームを率いてきたと思い、そのテンションを更に上げていく。
「おぉ! 見ろよ覇王がチームを率いて来たぞ!」
「姿を見せなくても、こんな人数を集めてたなんてな……!」
「俺等も参加せてもらえるのかな!?」
歓声の中でも近くの観客の声は聞こえてくる。
もう訂正も何も出来ないと思い、春夜は降参する様に時織達に両手を上げ、それを見た時織達は満足そうに笑みを浮かべた。
そんな風なやり取りをした春夜達だが、周囲の熱気が増えていくに連れて春夜は完全に自覚する。
「……ここまでの歓声とはね」
懐かしむ様に感傷深い表情で呟く春夜。
見物者は少ない中でティアとの約束を果たす、その最初の予定はもう叶わないので、緊張を理由に冗談半分で逃げようかなぁとも思っていると――
「覇王!!」
「始まりの覇王! こっち向いてくれぇ~!」
大歓声から混じって聞こえる観客たちの声。それは自分に間違いなく向けられており、顔とかが分からなかった一週間前とは事情が変わっていた。
どうやらカオスヘッドとの戦闘動画やメディアは春夜が思っていた以上に情報を広げていたらしく、冗談半分でも逃げる事は無理だと悟る。
「ハハッ……もう逃げられないな」
「いやいや自分で言った事なんですから、そんな事を言わない下さいよ」
春夜の後ろからアキが少し呆れた様子で言った。
本気で言っているとは思っていないが、それでも覇王の言葉は彼女にとっては無駄に重みがある。
それを春夜も察し、困った様に笑った。
「ハハハ……そうだね。自分で言っておきながら、それはズルイし筋が通らない。互いに覇王にもなった。リベンジ、そして本当の意味での決着。――白黒を付けようかティア」
そう言った春夜の視線の先には落ち着いた様子で佇むティアの姿があった。
だが纏う雰囲気は鋭く、静かに開く彼女の瞼から解放された眼光は春夜を確かに捉える。
「この時をどれほど待った事か……もう逃がさないわ季城君」
「すまなかったなティア……色々と事情もあってね。さぁて望むのはリベンジマッチだな?」
早速始めようとする春夜だが、その言葉を聞いたティアは思わず笑った。
「リベンジマッチ? 笑わせないで……リベンジを望んでいるなら、私が倒すべき相手は7年前の貴方よ? でも私も昔の私じゃない。当時の貴方なら私の敵じゃないけど、当時の貴方なままな訳ないでしょ季城君」
ティアは分かっていた。季城 春夜は何かあったのだとしてもEAWから完全に離れる筈がないと。
だから嘗てのままの実力でもなければ、この間のカオスヘッド・ベヒーモス戦で見せていない実力もあると確信していた。
「あぁ……そうだよな。リベンジマッチじゃないな確かに。昔の勝敗は関係なし……忘れよう。そしてもう一度越えさせてもらおうか」
春夜の表情から、ふざけた様子の笑みが段々と薄れる。
だが柔らかい雰囲気は残り、穏やかな笑みへと変わる中、その瞳を鋭く光らせながらEAボックスを開け、中から村正を取り出した。
「現役の覇王……いえ、現役のプレイヤーに対して随分と余裕ね。貴方が髪を纏めている以上、本気でしょうけど、こちらこそ本気――絶氷の舞台をお見せするわ」
ティアも受けて立つと言わんばかりに前に一歩出ると、傍で控えていたセバスが彼女のEAボックスを渡す。
そのEAボックスから彼女の愛機――アナスタシアが姿を現す。
「世界に12機しか存在しない『皇女シリーズ』……その内の1機。あの時よりも外見も変わってるか」
ティアがロシア大会を制した時に手に入れた超高性能EA――アナスタシア。
嘗て世界大会の決勝で春夜の村正と激突し、そして下せた機体だが、その外見は装甲や武装を含めて一新されていた。
「あなたの村正と同じく、私もアナスタシアを随分とカスタマイズしたわ。少しでも油断しようものなら、この試合は随分とつまらない試合になるわね」
「昂ってるなティア……昔は随分と口数が少なかった君が、そこまで言ってくるんだからね」
セバスが言った通り、自身のいなかった年月は人が変わるのに十分だった。
だが変わらないものもある。控室では親しげに会話していたティアの様子を見て、アキ達は少し困惑していた。
しかしティアからすれば当然の態度。
――彼女は覇王。
負けたくない。勝ちたい。下したい。
覇王というよりも一人のPとして因縁の相手を前にすれば、嫌でも昂るのは必然。
その気持ちは春夜も痛い程分かっている。だからこそティアの態度にも特に思わず、笑みを浮かべながら村正と共にコアへと歩みを進めた。
だが直後、少し足を止めてアキへ横目で言葉を投げかける。
「――よく見ておくんだよアキちゃん。これが
「えっ?」
インターンハイなんて比べものにならない程の観客の熱気。
それに呑まれ掛けていたアキは、春夜の突然の言葉の意味を理解できず、間の抜けた感じで返答してしまい、真意を聞こうとしたが春夜はそのまま行ってしまう。
どこか不安が残された感じだが、アキは何も言えず見守る事しか出来なかった。
『この世紀の試合を見ている諸君! これより始まりの覇王・
TC所属の黒服がジャッジと司会を仕切り、間もなく定時となった事で高らかに宣言した。
その言葉に会場で見ている者、テレビやネットで見ている者達は歓声をあげた。
天童 閏。各国の強豪P。そして5人の覇王達もそれぞれの場所で見守っている。
『両者前へ!!』
黒服の言葉に春夜とティアはコアの前に立ち、互いにEA・サポートEAを置く。
そして互いにPカードを翳そうとした時だった。
「その勝負に物申す!!!」
怒号の様な叫びによって周囲は静寂に満ちた。
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