第8話
プランB。つまりは使える火力全てを叩き込み派手にかます。
「貫徹を
俺の詠唱と共に全長18メートル近い暴風の槍が生まれヴァチカンの中心部の結界に向かい直進し突き刺さる。ガラスが割れる様な音と共に防御結界が崩れ武装神父隊と俺達が突入する。
「正面、敵!数は52!」
純粋魔力を槍の形に固め回転をかけ高初速で打ち出す。魔力が固定化され、質量と実体を持った27本の魔力の槍は高速で空中を進み頭に命中すると同時に轟音と共に弾け飛ぶ。
「撃て!」
同時に錬成した鉄の串が飛び眼球を刺し貫くグロテスクな映像と血漿が飛散し動揺を与える。ハルバードを躱し長剣を手に召喚し刺し貫く。
「槍を召喚、順次射出。」
空間収納に大量に生産し保管していた金属製の槍を雑に取りだし順次加速、撃ち出す。
魔力付与をしてあるし、それなり以上にランクの高い魔槍の為攻撃力は高い。
建築物やその他を利用した大規模な結界魔術はヴァチカンは得意とするが、個人単位での防御術は低い水準に有ると言わざるを得ない。我々銀の星系なら最下層の
「畜生!」
「言葉が汚いですわ、神父様。」
銀の星の北イタリア支部所属の女兵士が高笑いと共に短槍を突き立てる。
同時に俺が保管してあるエストックを放る。
「砲撃戦用意、
着弾と共に爆発する
「突入!交戦規定は動く物は全て殺せ。教皇を取り押さえろ!」
流石に教皇の御座所の警備は厳重かつ強力な魔術師が居る。
「1班左に展開、2班右に展開、3班着いてこい中央だ。」
3つに分けて入り口直ぐの魔術師を片付けた後分散して標的を釣る。
「了解」
「見つけたら連絡しますわ。」
†
同時刻 日本
電子音がなり来客の存在を告げる。薫は扉を開く。
「お久しぶりです!お兄様…?」
「えっと…どちら様ですか?」
お兄様と開口一番に言ったのは黒髪の清楚な美少女。薫よりも歳は少し下に見える。
「二条章斗お兄様の家ですよ。貴方は何者なのですか。」
訝しげな視線と警戒を前面に出す少女に沙織が現れ薫は押され一歩下がる。
「薫どうかしたの?」
少女は新たに現れた少女に更なる警戒を見せる。
「お嬢様!何故先に行かれたのですか!当主様は今イタリアにおられます。御両名は当主様の御客人です。」
慌てて追いかけて来た初老の執事。カオスだった
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