第21話 魔法の設定(戦闘)

魔法での戦闘を考える場合、基本的に大切なのは魔法の属性です。

火を水で消す、火を風で強化するなどの化学的な相性、相互効果を考える必要があります。

風水の木火土金水では、互いに相生(そうせい)や相剋(そうこく)などの影響を与える関係の設定が存在します。


ただ、火と水では必ず水が勝つ訳でもなく、量や威力・範囲によっては火が水に勝つ場合もあります。水蒸気爆発など、相互作用で効果が変化する場合もあります。練り込まれた魔法バトルが描きたいなら、化学を詳しく学ぶ必要があります。ただ、戦闘で使う魔法の場合は、事故例、事件例、禁止事項を調べていくと、話に使いやすいです。例えば、粉塵爆発や雪崩や蜃気楼のメカニズムなど。


特に文明の進んでいない世界で、現在化学で解明された不思議な現象などを再現させると、魔法使いだけに特殊な知識がある、閃きが凄いなどの能力として設定が可能です。天草四郎が、手品を神の奇跡と見せかけるような事が可能です。

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地形やアイテムを活かす事を考える。

火を点ける小さな魔法しか使えなくても、周囲が可燃物なら燃え広げさせる事が可能だったりします。特定の地形に追い込む、アイテムで効果を上げるなど、工夫が大事です。

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魔法の同時展開・時間差発動・魔法の組み合わせ

別々の魔法を同時に展開したり、時間差で発動させる、火の玉の飛ぶ魔法に、スピードが速くなる魔法をかければ、もっと速く飛ぶかなど、様々な工夫が可能です。

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魔法を物理でサポートする。

魔法使いは魔法が使えますが、能力は弱くても武器や防具も使用可能です。魔法戦闘にナイフや弓などの物理攻撃、盾で防御なども可能です。全てを魔法に頼らず、敵の隙を突く、物理で対抗する手があります。

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仲間の力を借りる。

よくあるのは、戦士の武器や肉体を魔法で強化する、魔法の詠唱が終わるまで剣士に守ってもらうなどです。冒険などの場合は、1対1で戦わなければならない規則はないので、純粋な魔法力で劣る場合も100人で力を合わせてとかのなれば、結果は違ってきます。

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主人公にありがちな設定

・普段は最弱で、特定の条件が揃った場合やピンチにだけ最強の魔法を放つ。

・最強の魔法が使えるが、すごく詠唱時間や魔力を食うので滅多に使えない。

・戦闘に特化しない補助魔法などを工夫して使って、敵を倒す。

・最弱で勝てないけど、死なない。生き返る。


以上。

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