出勤する
「まじか…」
田中一郎は朝のニュースでぷよ日本の事態を知った。
「昨日は、同僚と酒を飲んで帰ったが、何も居なかったぞ…
今朝から、こんな状態なのか?」
田中は呟きながら、出勤の準備をする。
「よし、行くか。」
何時もより一時間早く家を出た。
鞄を左手に持ち、右手にはゴルフクラブのパターを持つ、そして鞄を盾にしながらマンションの階段を下りた。
エレベーターは使えたが、開けたらポメラニアンが飛び出して来そうで、ボタンを押せずに階段を使ったのだった。
「こえーなー。」
清々しい朝日が田中を照らした。
ニュースで流れていた様な景色にはなっていなかった。
昨晩まで、全くポメラニアンが進行していなかったのだ、まだ安全なのだろうと田中は気を緩めた。
「さあ、急ごう。」
流石に人は疎らだった。
あんなニュースが流れていたんだ、普通の人は言うことを聞いて家から出ないだろう。
「私は、何で会社に行くんだろうな!?」
田中は自分の行動を疑問に思いながらも道路を歩いた。
電車を使わずに、歩いて会社に行くと約二時間掛かる。
「はぁー。」
ため息をつきながら歩いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます