「…何よ、なんなのよ…


じゃあ、昨日の夜変だったから、今日後をつけて、浮気場所をつきとめて、家に帰ってたって事?


普通直ぐに、飛び込んで来るでしょ?何で今なのよ、今更遅いわよー何で直ぐに、連れ戻しに来なかったのよ。」






「…奈緒美…ごめんよ、俺…奈緒美の事、分かってあげられなかった、でも、好きだから、浮気ぐらい許すよ、俺の何倍も奈緒美は辛かったんだよな?




だから、俺は許す……一日悩んで悪かったよ、戻って来てくれよー奈緒美ー。」








「……もう……全て手遅れなのよ……」






私は、何も言えずその場に座りこんだ。






そんな、絶望の顔をした私を見た誠也君がドアを開けた。








ガチャ。








「…お前が、奈緒美の浮気相手か…」






「ああ、そうだ、あんたなんかに奈緒美さんは渡さない。」






「な、なんだとー。」






博は誠也君の胸ぐらを掴んでいた、私は、只、見ることしか出来ないでいた。








「お前の様なガキは、ガキと付き合っていればいいんだー奈緒美は、俺の妻なんだよ、分かったか。」








「…うわー。」








お互いの胸ぐら掴み、部屋をバタバタと動き回る、中々殴るという行為が出来ないで、只引っ張りあっていた。






「…ガキがー。」






「うわー。」

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