そんな関係は長くは続かないものだが、まさかここまで早いとは。






一緒にシャワーを浴び出ると、ドアを物凄い勢いで叩く者がいた。








ドンドンドン。






「奈緒美ーいるんだろー奈緒美ー俺だ、博だー。」








私は、慌てて着替える、残念ながら髪を乾かす時間はない。








「どうしましょう、奈緒美さん。」






誠也君が小声で聞いてくる、頼りないその姿を見ても嫌いにはなれなかった。






「とりあえず、ちゃんと服を着て。」






「おーい、奈緒美ー。」






ドンドンドン。






ドアを叩く音が強くなる。






「何よ、何しに来たの?」






「やっぱり、ここに居たのか?」






「何で、ここが…分かったの。」






ドア越しに会話をしていた、開ける訳にはいかないこの状況。






だって、若い男性とこんなアパートで二人きりで、さっきまでシャワーまで浴びていて…と、色々考えていた。






「奈緒美が昨日の夜変だったから、心配で今日一日中見張ってたんだ。」






「嘘…だって私…昼からずっとここに居たの知ってるって事でしょ?


変じゃない、おかしいじゃない。」






「ああ、昼ここに入るのを見た…で、その後…家に帰ったんだ……でも、奈緒美…帰って来ないから、何時もならもう家にいる時間だろ?帰って来いよ。」

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