「…う…我慢…してます。」






「ふーん。」






私は、へそ回りと脇腹を拭き、下に向かう…もちろんわざと太股を拭き、膝、足首を拭いた。






「…もう、拭けたよね?」






「…はい…でも、後一ヶ所…」






「んー?分からないな、一ヶ所?


他はタオルが巻いてあるから平気でしょ?」






「…はい、平気です。」






「うふふ。


じゃあ、ご飯にしよっか?」






「え!?」






「お腹空いたでしょ?」






バスタオル姿の私と、腰にタオルを雑に巻いた誠也君は何故かここで、ご飯を食べ始めた。








「どう、美味しい?」








「はい、美味しいです。」






少し不満そうに、ご飯を食べる誠也君、私は、何でこんな意地悪をするのだろうか?






誠也君の目はチラチラと私を見る、胸元を見た時は、わざと屈んで顔を近づける。






そして、太股を見た時は、わざと体勢を変えて下着が見える様に大きく動く。






「ゆっくり食べてね。」






「はい。」






私は、ずっと誠也君の目を見て、見られた場所を大きく動かした。






腰に巻いたタオルを引っ張ってみる。




「取れそう、だから直したよ。」






そう、言いながら何度も引っ張る。






元々雑に巻いてあったから、本当にとれてしまいそうだ…でも、知っているからこそ、何度も引っ張る。

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