ゆっくりと口を離す。






「…ん、なんだこれ?」






「…飴よ。」






私は、キスをしたときに飴を押し込んだ。






「…どーしますー飴?」






「もーいらないのー仕方ないな。」






私は、もう一度キスをし飴を受け取った。






「……ご飯にするにも、お風呂に入るにも飴は…いらないですよ。」






「わがままね。」






私は、両手で誠也君のほっぺをつねり、キスをして、飴を戻した。






「また、飴がきた…」






「また、飴がきたじゃないわよ、上半身裸で何してるの?あなたは。」






「えー、僕のせいですか?」






「全部、あなたのせいよ。」






「…全部って…」






「さぁー、早くお風呂に入りなさいよ、あー、もしかして一緒に入りたいの?」






「えー、いいですー。」






誠也君は走って風呂場に逃げ込んだ、直ぐにシャワーの音がした。








「…ふーふん、ふーふん。」






私は、上機嫌で鼻歌を口ずさみ服を脱いだ…






下着は着けたまま、バスタオルを巻いた、そして、クッションに座った。






シャワーの音を聞きながら、口ずさむ鼻歌は、思いのほか気持ち良かった。






「あー、何か凄く楽しいなー。」






私は、待ちきれず声をかけた。






「まだー?」






「わっ、もう出ます、待っててください。」

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