夕日が部屋を赤く染めていた。






「あ、そうだ、冷蔵庫にあったもので、適当に作っておいたよ。」






私は、机に料理を並べた。






「ありがとうございます、あれ!?奈緒美さん髪濡れてますね?」






「…うん、かりて先に入ったの…分かるでしょ?誠也君も早く入りなよ。」






「え!?どうしょうかな?


料理も食べたいしー、早く風呂にも入りたいしー。」






「うふふ、悩んじゃうね、手伝っちゃおうかなー。」






私は、誠也君の上着に手をかけて、ゆっくりとボタンを外した…上から一つ外す度に上目遣いで、微笑んだ。






「あ…奈緒美さん。」






全てのボタンを外し終わり、上着を投げた…






シャツを下から持ち上げ脱がす、これで誠也君は上半身裸になった。






「…は、恥ずかしいです。」






「だって、服を着たままじゃあ、お風呂に入れないでしょ?」






「まぁ、そうなんですが…」






「はい、じゃあー、あーんして。」








「え!?あーんですか?こんな格好で!!」






「い、い、から。」






「…はい…あーん…」






誠也君が大きく口を開いた、私は、食べ物ではなく、その大きく開いた口に自分の口を…あてた。






「ん…ん…」

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