……まぁ、浮気なんだけど。






数日後。






月一回の、夫婦の時間がやって来た、本当は私から言う約束なんだけど…






「奈緒美…そろそろ、あの時期じゃないかな?」






「え、あのー時期…」






知らばくれていたら、夫婦の時間をしないですむかも、何て、考えていたけど。






長年習慣としてしてきたことは、中々止める事は出来なかった。






「どうなんだ、奈緒美?」






「え、うーん、そろそろ良いかもね…」






駄目なんて言えないよね!?


だって、私だって子供が欲しいし、罪悪感もある、勘違い妊娠のつけがずっと続いていた。






「じゃあー私シャワー浴びてくるね。」






「おう、一緒に入るか?」






「バカ。」






服を脱ぎ、お風呂に入る…一緒に…か。






夫とは嫌だけど、誠也君とだったら…あ、私は、何を考えているのだろう?






これから、夫と夫婦の時間を過ごすのに、誠也君の事を考えるなんて!!






誠也君に悪いわ……






やっぱり、人妻でいる間だは、誠也君に後ろめたいな、でも、離婚したとして、私をもらってくれるかな?






ガタ。






風呂場の外から音がした気がした…もしかして?夫。






「…博?」






返事がない、気のせいだったようだ、私は、夫が痺れを切らせる前にお風呂から出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る