少過ぎたかな?






そう、思って掴んだ手と、口を離した…






「きゃっ。」






私は、いきなり押し倒された、誠也君が持っていた箸が床を転がり、バンと音を立てて壁に当たった。








でも、只、抱き締められているだけで誠也君は何もしなかった、顔は胸に埋まっていて表情が確認出来ない。






まるで子供がお母さんの胸に飛び付いて離れないで、甘えている様だった。






「誠也君…大丈夫?」






胸からゆっくり顔を離して上を向いた。






「あ、ごめんなさい。」






「うん、大丈夫だよ、ちょっと襲われちゃうのかなって思ったけど…


胸が好きなの?」






「…まぁー嫌いじゃ無いですけど…」






「嫌いじゃないって好きって意味かな?キスはどうだった?」






「何とも言えない、感じでした。」






「うふふ、今日はもう帰るね…」






「え!?僕…駄目でした…変な事しました…」






「違うよ、時間になっちゃっただけだよ、一応、私主婦何で、家ですることあるの。」






「あー。」






「あー、じゃないでしょ…また、来るからね。」






「はい、絶対来てください。」






「はい、素直でよろしい、それじゃあーね。」






軽くキスをして帰ろうかと思ったけど、また押し倒されたら困るから、何もせずに部屋を出た。

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