二人分の米をとぎ、水に浸す…


手際良く準備を始め、料理を完成させていく。






「ふふん、ふふんー。」






何時も料理を作っているけど、この部屋で作る時が一番楽しい。








「なーんか、凄く楽しそうですね?美味しい匂いもしてきたし。」






「そう?まぁー楽しいけどね。」




私は、振り返った。






直ぐ側に、誠也君の顔があった。






「ちょっとー真後ろに立たないでよ危ないでしょ。」






「え、何か…美味しそうな匂いがするなって、つい。」






「何それ、私からって事?」






暫く黙ったまま、見つめあった…








そして……






ピー、ピー。






ご飯が炊けた音がした。








「さぁーご飯にしましょう。」






丸い机に料理を置いて、クッションに座った。






「うわー美味しそうですねー。」






「さぁー召し上がれー。」






今まで使った事の無い、召し上がれ何て言葉を使ってみた。






肉じゃが、ご飯、味噌汁、玉子焼き、気持ち野菜が少ない気はしたが、若い誠也君には肉も少ないかと出来上がってから反省する。

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