今日は、二度目の訪問だ、この前、誠也君の部屋に上がった時は、何も無かった。






あの後、何度かスーパーで会ったけど楽しく会話が出来た、そして、また訪れる事が出来るのだ。






「やっぱり、今日も何も無いのかな…」






「え、何か言いました?」






「ううん、何でもないよ。」






ガチャ。






誠也君が鍵を刺しドアを開ける、それを待つ私…まるで一緒に住んでいるかの様に部屋に入る。








「お邪魔しまーす。」




本当は、ただいまと言いたいのを我慢して、お邪魔しまーすと言った。






「どうぞ。」






私は、この前の失敗から学び早速台所に立ち料理を始めた。






凄く悩んだ、一体何を作れば良いのかと、家庭的な物が良いのか、それとも好きそうな肉料理が良いのかと、そして私は…






無難そうな、肉じゃがに決めた。






実は、肉じゃがは彼女が彼氏に作る、ど定番らしい…別にだからそれを選んだ訳ではない、只、少しだけ、ほんのちょっぴり恋人気分を味わいたい気持ちがあったのかもしれない。






「奈緒美さんって、台所に立つの絵になるって言うか、さまになってますよね。」






「何それ、主婦って言いたいの?まさかまた、おばさん何て思って無いわよね?」






両手を大きく降り。


「いえいえ、そんな事無いですよー。」




「ふーん、ならいいけど。」

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