元気を寝かしつけ、私はお風呂に入る。






湯船に浸かりながらいつもより永く伸びをする。






キスなんて、数え切れない程している、


始めてのキスだって覚えている。






高校生の頃、何となく告白され何となく付き合った…


皆こんな風なのかなってふわふわした気持ちでキスをした。






その後直ぐに、他の子とも付き合ってる事が分かって別れた、


いや、その事を話したら走って逃げて私に近付かなくなっただけで別れ話はしていない。






その時によくしてくれたのが直子だった。


「とりあえず、今度告白されたら私に教えなさいよ。」






同級生だったけど直子は私を妹の様に扱う、私が恋愛で失敗する度に励ましてくれた。






今になって思えば、美人な直子を目当てに私に近付いて来た男も居たと思う。






それぐらい、私と直子は仲良しになって行った。






「今回の事も相談するかな?」






直木くんは私が好きなのかな?






顔を湯船に入れ、ぶくぶくと独り言を呟く、


この泡みたいに私のモヤモヤも弾けないかな…




ぶくぶく…

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