「どおした、何かあったのか?」






旦那の優しい言葉が今日は凶器に思える…


なんで、気付いてしまうの?






只、何時もと変わらない言葉を、


投げ掛けてくれていた、だけなのかも知れない。






私が過敏に反応しているだけ、


だって分かる訳ないじゃない。






「うん、今日は忙しかったの。




働くのって大変ね、


いつもありがとうございます、あなた。」






ちゃんと本心から出た言葉だ、罪悪感からじゃない。




私の感謝の言葉。






ずっと持ち続けていた、


空の缶コーヒーをごみ箱に捨てた…


出来る限り静かに。






私は昨日までと変わらない日常を過ごし始めた、


時折込み上げて来る、苦い微熱に耐えながら。

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