突然の…
祭日。
私は直木くんの背中を見ながら、レジを打つ。
見ながらと言っても、ずっと見ていられる訳では無い…
たまに振り返る直木くん、そして、横顔。
何でだろう?別に好きと思っている訳じゃない、でも何故か見てしまう。
私は不謹慎だ、旦那も居て子供も居る、なのに見てしまう。
この前親友の直子に言われた。
「私だって、格好いい男の子がいたら見ちゃうわよ!!
当たり前何じゃないの、私だったら声掛けるわね。」
直子ならきっと向こうから声を掛けて来るだろう、と思ったが言わなかった、なんか負けを認めてる気がして。
不意に後ろから会話が聞こえて来た。
「お、ねえちゃん可愛いね。」
咲さんだ、また褒められている…いや、セクハラか?
小さな声で。
「いえ。」
咲さんのこう言う大人しい態度が、お客さんの言動に繋がるのだと思う。
と考えて居たら、直木くんと目が合い微笑まれた。
もう、ドキッてなるじゃない、驚かせないでよね…って心の中で言ってみた、声に出す勇気は無いので。
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