雰囲気格ゲー

「北斗さん」

「……はい」

「今の『間』は、自分がこれから言われることを理解しているという意味でよろしいですか?」

「いやいや……如月の勘違いじゃないか?」

「いいえ、私の勘違いじゃありません。今の北斗さんは、明らかに手を抜いてました」

「抜いてないって」

「抜いてましたよ。いくら私にこれ以上付き合いたくないからって、手を抜くのはやめてください」

「……すみません」

「私は本気の北斗さんに勝つまで諦めません。もう一回お願いします」

「もう105回目だぞ」

「勝つまで1000回でも挑みます」「1000……如月は自分から落ちすぎ。あと、狙い外れすぎ。せめて練習モードから始めてくれ」

「練習……やはり実践で鍛えるのが一番ではありませんか?」

「俺が耐えられなくなってきたから、回復するまで練習しておいてくれ。頼むから」

「……なるほど、北斗さんは私の数倍集中してやっているからこんなに強くて、しかも疲れやすいんですね」

「そうそう。そうだから頑張れ」

「頑張ります」

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