ちょっとだけ上

「蜜柑にこたつ。冬はこれで完璧ですね」

「そうだな。これで猫でもいればなおのこといいんだが、生憎と俺の母親が猫アレルギーでな。うちでは飼えないんだよ」

「猫がいなくても、ここには北斗さんがいます」

「……猫と俺は同列か?」

「私にとっては、北斗さんのほうがちょっとだけ上です」

「ちょっとだけ上」

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