きょうせんしおじさん

 俺の名前はタカシ。異世界転生者だ。

 そんな俺はやっぱり冒険者としてチートでイキる。当たり前だよね。


 そんな俺は今までソロでやってきたのだけれども、高難易度ダンジョンは流石に厳しく思い、仲間を募る事にしたんだ。

 そして仲介所から紹介されたのがきょうせんしをやっているマーロンさん(男)。

 俺は万能型だからまずは前衛を募ってみてはどうだい?と言う事で紹介されたのだ。


 シャイな俺は美少女ならどっちでも良いっすよ、とは言えないのだ。


 さて、仲介所の一室で待ち合わせなわけだが……


トンッ…トンッ…トントントントントントン……トンッ!


「ホッ!」


 突然室内に木を打つ音が鳴り響く。

 なんだ?魔法かっ!?と思い、脇に置いといた魔法剣を鞘から抜き、構える

 と、今度は室内が暗くなる。が、俺が入ってきた扉はまるでスポットライトを浴びせるかのように丸々明るい。

 よく聴けば、この木を打つ音、謎のホッという掛け声。


 そして


ベンベンベンベンベン

ポンッ ポンッ ポポンッ

「イヨォーオ!」


カッ!!


「麿でぇ……おじゃぁぁーーーるぅぅ」


 きょうせんしが扉の前に立っていた。


 あぁ、凄く雅だ……凄く雅なおじさんが立っていた。


 この後、俺と京戦士おじさんとそのお付きの人らで狩りに行った。


京戦士おじさん 終

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