◆第7章-3◆お義父さん大激怒。「家事のリストラ法」を教えてやる

芳樹から「家事のリストラ法」や「HOOK(ホックの法則)」を教えてもらった努は、妊娠時に家事を減らす方法や家事の奥深さを知った。家事には二重の性格があるのだ。一つには妻・夫の身動きを取れなくする鎖だ。時間を奪い去っていくものであり、パートナーを解放させる必要があるのだ。一方で、家事のもう一つの顔は、愛情だ。家事を減らせない理由には、妻もしくは夫の愛情があるのだ。努は家事の鎖と愛情の二つの顔を理解し始めた。


努「だから家事をリストラしなきゃいけないし、感謝の気持ちを言葉にして伝えないといけないわけか。愛理から家事を減らしたいとは言いにくいんだな。愛理にとっては家事は愛情表現の一つだし、それを減らすことは愛情が減ったと言ってしまっているようなものなんだな」

芳樹「そうだ、気持ちは言葉にしないと伝わらないんだ。よし、ここまで教えたことを箇条書きで構わんからまとめてみろ」

努「教師かよ(笑)。こんな感じだろ」


◆努の『ともラク』メソッド◆


・1ステップ:「家事マトリックス」を作って、どんな家事が発生しているかを可視化する

※横軸に「愛理(妻)、努(夫)の担当」、縦軸に「定期的に発生する家事、不定期に発生する家事」で分類する

・2ステップ:可視化した家事にどれだけ時間がかかっているか色で分類する

※30分以上かかる家事は赤色、20分から30分かかる家事はオレンジ、10分から20分かかるものを黄色、10分以内でできるものは青色

・3ステップ:「つわり」、「夜泣きをあやす」ことは妻の「定期的に発生する家事」であり拘束時間も長いものとして配慮する

・4ステップ:「家事リストラマトリックス」を作って、外注してお互いの時間を取り戻すようにする

※縦軸に「愛理(妻)がしたい、したくない」、横軸に「努(夫)がしたい、したくない」を置いて、二人ともできない不可能ゾーン、つまりアウトソースする家事をあぶり出す

・5ステップ:担当している家事の量ではなく、かかっている時間によってもう一度家事の分担を見直し、マトリックスにして可視化する


芳樹「なかなか良く出来てるじゃないか。よし、私が名言風にまとめておいてやろう」

努「無理するなよ(笑)」


◆『ともラク』メモ◆


■家事とは

・つわりに夜泣きのあやしに授乳 男は一生わからない 重労働

・家事は4種類 らくらく家事 妻家事、夫家事 リストラ家事

・家事は愛情 ただ減らすべきではない

・家事のリストラ 提案すべきは 夫から

・HOOK(ホック)の法則 家事リストラの 強い味方


努「意外と良く出来てるじゃん(笑)。これだけ短い言葉なら、覚えていられそうだな」

芳樹「意外とは失礼な奴め(笑)。おっと、2時間も話し込んでしまったな。そろそろ戻れ。愛理さんが待ってるだろ」

努「おぉ、外暗いじゃん!親父、ありがとう!分かりやすかったよ。さすが元経営コンサルタントだな。復帰できるんじゃないの(笑)?」

芳樹「お前とは頭の作りから違うんだよ(笑)」

努「はいはい(笑)。じゃーまたな!」

芳樹「今日のコンサルフィーは高いぞ(笑)」

努「出世払いでよろしく~!」


急いで愛理のもとに帰っていく努。愛理のためにできることが明確になったいま、努に迷いはなかった。芳樹は努の背中が見えなくなるまで目で追い、これからの二人の明るい未来が想像できた。同時に、留津のことを思い出していた。


※えっ!私が活躍する出番なかったじゃん。ともりーな、25日目にして初めての登場なし・・・妖精の恨みは怖いのよ~~。ということで!明日は芳樹さんをあの人がいる場所にワープさせて、お話させちゃいます。誰か分かる?お楽しみに~(*´罒`*)


褒められて伸びる妖精ともりーなは、あなたのレビューやコメント、★をお待ちしています٩(ˊᗜˋ*)و

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